(ブックリスト各分野へのリンク)
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     はてなブックマークで「そんなもの読むくらいなら洋書読め」と具体的な書名付きで再三にわたりコメントをいただいているmaido99さんに敬意を表して、こんなエントリーをおったててみた。

     このエントリーの成否は、「英語?めんどくせー」という人に、洋書で学ぶことのメリットの大きさを示し、対してデメリットが取るに足りないものであることを説得できるかどうかにかかっている。

     そういう人の面倒をみたい訳でも、またみなきゃならない訳でもないが、清水幾太郎が珍しく良いことを言ったように、文章と言うものは、自分が「あたかも~であるかのように」書くことで、書きたいことの優先順位が決まり整序がつくのである。
     まあ、ツンデレと思ってもらってかまわない。


    洋書で学ぶことのメリット1

     なにはともあれ(日本では教科書のない分野であっても)教科書が存在する(しかも複数)。
     
     実際、先のエントリー「一人で読めて大抵のことは載っている教科書」にしても、人文系や社会科学系は、結局、洋書を入れないとリスト自体が成り立たなかった。
     新しい分野では、英語でしか教科書がない場合は多い。もっと新しいと、もちろん教科書なんかないのだが。
     文学や哲学のように、古いのに教科書がない分野もあるが、英語だと普通に教科書があったりする。
     とりあげたい本のうちで、先のエントリーで掲載を断念したものもある。
     洋書編ということなら、これらも思う存分並べられるので、扱う分野もまた広げられる。

    メリット2 
     その教科書が読みやすくて分かりやすい。

     教科書に使われる英語はプレーンでやさしい。
     変な話、ペーパーバックで小説を読むよりも、ずっとやさしい。

     学問の本(専門書)が分かりにくいのは、漢語の素用がある人たちが生み出した翻訳語を、素養の無い人たちが専門用語として採用していったことや、日本語未満の翻訳をたれ流した岩波文庫(何気に実名だ)など、日本的特殊事情によるところがかなりある。
     あと日本の教科書が、一人で読める「読み本」ではなく、授業で教師によって補完されることを前提とした「授業書」であり、情報過小+説明不足気味に作られてる話は、前のエントリーで触れたところである。

     一方で、英語の教科書は最初から「世界商品」として企図されていて、ネイティブでない人たちをもマーケティングの対象にしている。そしてライバルも多い。よって意を尽くしていて説明が分かりやすいのはもちろん、英文のレベルとしてもやさしく分かりやすい。
     英語の専門用語は、日常でも使われている語も少なくないが、その分野での特別に与えられた意味については、教科書の中にかならずグロッサリーがあって簡単に説明があるし、新しい専門用語はそもそも本文の中で、前提知識がほとんどいらないくらい、丁寧に説明してある。

     やさしく丁寧な語り口、各章の最初と最後につけられた概要紹介や復習用要約(サマリー)、フルカラーでわかりやすい図や表、面白いコラム、工夫された練習問題などなど、分からせることに並々ならぬ努力が払われている。


    メリット2の系
     ひどい翻訳、日本語未満の訳文(こんなのをたくさん読めば、確実に自分が吐き出す日本語もおかしくなる)に苦しめられなくて済む。


    メリット3

     早い。翻訳と違って、常に最新の版が読める。

     おまけに英語の教科書は更新頻度が比較的高く、最近のトピックも扱われるまでのタイム・ラグが小さい。
     といっても所詮は教科書、10~20年遅れととなることも珍しくないが、それでも翻訳書を待つとさらに10~20年遅れになる公算が高い。


    メリット4
     英語の学習にもなる。したがって投資効果は相乗的なものになる。

     簡単な英語をたくさん読むことは、まあ悪いことではない。
     何もOxford Readersのような、ぺらぺらに薄く、高い高い本でなきゃいけないことはない。しかし、あんなページ数当たりの高額な教材を使うと、ほんとに何百万語読もうとおもったら何十万円かかる(そして本当に買ってる人がいる!!)。
     教科書なら1000ページで3冊、せいぜい2―3万円で済むし、専門分野の基礎知識+基本用語まで身に付く。
     だいたい3000ページくらい読むと、「自転車に乗れた」状態になって、その英語力は「一生もの」になる。


    メリット5
     っていうか、学問やるなら英語読まなきゃ話にならないだろう。
     最低限のコミュニケーションもとれないし、論文も読めないし、情報も入らないし。



    洋書で学ぶことのデメリット1
     英語なんて読めない。あるいは洋書を1冊読む間に日本語なら100冊読める。

    (反論)遅過ぎ、そして恐れ過ぎ。
     最初から一字一句読むことは無い。良くできた教科書は、飛ばし読みや流し読みが、実にしやすくできている。
     分厚い本の重さは、はじめて読む人を意気消沈させるかもしれないが、各章ごとについたサマリーやインデクスや用語解説をうまく使えば、最初の1回は軽く全体を眺めて読むことが簡単にできるようになっている。デカルトも、自分の本(当然、哲学書だが、その中では最も易しい部類に入る)の読み方について、1回目はざっと流して読め、と言っている。
     1冊読むと、2冊目(あるいは2回目)を読む時間は半分で済む。3冊目はさらにその半分。

    デメリット2
     分厚すぎるし高すぎる

    (反論)
     よく使われる言い方をすれば、「これと同じだけの情報を自分で調べたとすれば」、教科書を読む方が、時間のコストを勘案すれば、とんでもなく安上がりである。
     また洋書の方が、その翻訳に比べれば遥かに安いことが多い(そして全訳なら原書の方がほとんど必ず薄い。英語の方が、単位面積あたりの情報密度が高いのだ)。教科書は部数が出てるので、定番教科書の古書ともなるとものすごく安価で手に入る。
     重過ぎて移動中に読めないという人には、PDFなり電子ファイルで入手して携帯端末やキンドルを使う手もある。
     

    デメリット3
     学問なんか関係ない。即、役に立たない本読むのに、そんな「投資」なんかできない。勝間和代の選んだ10冊で十分だ。

    (反論)その勝間和代が言ってるじゃないか、「英語学習の投資効果は1時間当たり2万円」だと。
    (再反論)その話が本当なら、もっと多くの日本人(すなわち時給2万円未満のすべての人たち/いや、すぐにリターンが得られる訳ではないから割引現在価値で考えるとしても2万/(1+金利)^年数で計算してくれ)が英語学習に時間・お金を投じて、リターンを得ようとしているはずじゃないの?
    (反論)あ、この話、なし。

    (もとい反論)学者や研究者ならずとも、専門知識を必要とする職業ならば、知識の更新が常に求められるはず。
     そもそも知識生産に携わる人が増え、知識生産の速度があがると、既存の知識が陳腐化する期間も短くなる。
     知識生産の中心ないし上流により近いところにアクセスするのが効率的だ。間に人が何人も入ると、時間もかかれば劣化もするしバイアスもかかる)。そのためには、今のところ、英語を自分で読むのが得策だ。

     「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」よりも、この場合にふさわしい言葉が『論語』にあった。

    「力足らざる者は、中道にして廃す。今、汝は画(かぎ)れり」
     (力が足りない者は途中で行き詰まるものだ。今のおまえは最初からあきらめている)。


     さて、以下が教科書のリストであるが、先に述べたメリットとデメリットへの反論の裏づけとして
    (1)英語だと教科書のある分野が広いことを示すために、前回は断念したジャンルにも手を広げた。
    (2)できるだけ同じ分野で複数の本をあげることにした。なお、maido99さんがあげた本は漏れなく盛り込んだ。
    (3)「本当に読みやすいのか/読めるのか」を実感できるように、ちょっぴりだが、いくつかの本からは、抜粋をつけてみた。
    (4)翻訳のあるものはリンクをつけて、原書との(とくに値段の)比較ができるようにした。


    (ブックリスト各分野へのリンク)
    数学 物理学 化学 生物学 医学 人類学 心理学 経済学 政治学 社会学 
    宗教学 歴史学 哲学 芸術 演劇 文学 音楽 法学 教育 アラビア語・サンスクリット語 古代ギリシア語、ラテン語




    数学

    (微分積分)
    Calculus by Gilbert Strang (1991)

    ネットで(MIT OpenCourseWareにて)全文公開 
    http://ocw.mit.edu/ans7870/resources/Strang/strangtext.htm
    (抜粋)
    CHAPTER 1 Introduction to Calculus
    1.4 Velocity and Distance
    The right way to begin a calculus book is with calculus. This chapter will jump directly into the two problems that the subject was invented to solve. You will see what the questions are, and you will see an important part of the answer. There are plenty of good things left for the other chapters, so why not get started? The book begins with an example that is familiar to everybody who drives a car. It is calculus in action-the driver sees it happening. The example is the relation between the speedometer and the odometer. One measures the speed (or velocity); the other measures the distance traveled. We will write v for the velocity, and f for how far the car has gone. The two instruments sit together on the dashboard:

    (線形代数)
    Linear Algebra and Its ApplicationsLinear Algebra and Its Applications
    (2004/10/15)
    Gilbert Strang

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    (抜粋)
    1 MATRICES AND GAUSSIAN ELIMINATION
    INTRODUCTION

    The central problem of liner algebra is the solution of linear equations. The most important case, and the simplest. is when the number of unknowns equals the number of equations. Therefore we begin with this basic problem: n equations in n unknowns.
    There are two well-established ways to solve linear equations. One is the method of elimination, in which multiples of the first equations. This leaves a smaller system, of n - 1 equations in n - 1 unknowns. The process is repeated until there is only one equation and one unknown, which can be solved immediateky. Then it is not hard to go backward, and find the other unknowns in reverse order, we shall work out an example in a moment. A second and more sophisticated way introduces the idea of determinants. There is an exact formula called Cramer's rule, which gives the solution (the correct values of the unknows) as a ratio of two n by n determinants. From the examples in a textbook it is not obvious which way is better (n=3 or n=4 is about the upper limit on the patience of a reasonable human being).

    この“Linear Algebra and Its Applications”には、邦訳(『線形代数とその応用』)があるけれど第1版からの訳。


    Introduction to Linear AlgebraIntroduction to Linear Algebra
    (2009/02/10)
    Gilbert Strang

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    物理学

    Fundamentals of Physics ExtendedFundamentals of Physics Extended
    (2007/03/09)
    David HallidayRobert Resnick

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    University Physics with Modern Physics (Pie)University Physics with Modern Physics (Pie)
    (2007/03/29)
    Hugh D. YoungRoger A. Freedman

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    さて、前回は外したグリフィスだが、今回は洋書編なので、あたりはばかりなく入れられる。

    (電磁気学)
    Introduction to Electrodynamics (Pie)Introduction to Electrodynamics (Pie)
    (2003/05/01)
    David J. Griffiths

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    (抜粋)
    Chapter 1 Vector Analysis
    1.1 Vector Algebra
    1.1.1 Vector Operations
    If you walk 4 miles due north and then 3miles due east (Fig.1.1), you will have gone a total of 7 miles, but you're not 7miles from where you set out --- you're only 5. We need an arithemetic to describe quantities like this, which evidently do not add in the ordinary way. The reason they don't, of course, is that displacement (straight line segments going from one point to another( have direction as well as magnitude (length), and it is essential to take both into account when you combine them. Such objects are called vectors: velocity, acceleration, force and momentum are other examples. By contrast, quantities that have magunitude but no direction are called scalars: example include mass, change, density, and temperature. I shall use boldface (A, B, and so on) for vectors and ordinary type for scalars.


    ついで量子力学もGriffithsを。

    Introduction to Quantum Mechanics (Pie)Introduction to Quantum Mechanics (Pie)
    (2004/05/06)
    David J. Griffiths

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    (抜粋)
    CHAPTER 1 THE WAVE FUNCTION
    1.1 THE SHURÖDINGER EQUATION
      Imagine a particle of mass m, constrained to move along the x-axis, subject to some specified force F(x,t)(Figure 1.1). The program of classical mecanics is to determine the position of the particle at any given time: x(t). Once we know that, we can figure out the velocity (v = dx / dt), the momentum (p = mv), the kinetic energy (T = (1/2)mv^2 ), or any other dynamical variable of interest. And how do we go about determining x(t)? We apply Newton's second law: F = ma. (For conservative systems --- the only kind we shall consider, and, fortunatcly, the only kind that occur at the microscopic level --- the force can be expressed as the derivaitive of a potential energy function, F = -∂V/∂x, and Newton's law reads m d^2x/dt^2 = -∂V/∂x.) This, together with appropriate initial conditions (typically tha position and velocity at t = 0 .


    (物理数学)
    Mathematical Methods in the Physical SciencesMathematical Methods in the Physical Sciences
    (2004/02)
    Mary L. Boas

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    化学
    Chemistry: AP EditionChemistry: AP Edition
    (2005/12/05)
    Steven S. ZumdahlSusan A. Zumdahl

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    (抜粋)
    When you start your car, do you think about chemistry? Probably not, but you should. The power to start your car is furnished by a lead storage battery. How does this battery work, and what does it contain?
    When a battery goes dead, what does that mean? If you use a friend's car to "jump start" your car, did you know that your battery could explode? How can you avoid such an unpleasant possibility? What is in the gasoline that you put in your tank, and how does it furnish the energy to drive to school? What is the vapor that comes out of the exhaust pipe, and why does it cause air pollution? Your car's air conditioner might have a substance in it that is leading to the destruction of the ozone layer in the upper atmosphere. What are we doing about that? And why is the ozone layer important anyway?

    もう少しコンパクトなものでは、
    Introductory Chemistry: A FoundationIntroductory Chemistry: A Foundation
    (2007/01/02)
    Steven S. ZumdahlDonald J. Decoste

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    を。高校生用には
    World of ChemistryWorld of Chemistry
    (2004/06/30)
    Steven S. ZumdahlSusan A. Zumdahl

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    なんてのもあります。

    Chemistry With Infotrac: The Molecular ScienceChemistry With Infotrac: The Molecular Science
    (2002/08)
    John W. Moore

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    生物学
    前回も邦訳(
    キャンベル生物学)で登場のキャンベル。よみやすく、わかりやすく、網羅的。

    Biology with MasteringBiology (8th Edition) (MasteringBiology Series)Biology with MasteringBiology (8th Edition) (MasteringBiology Series)
    (2007/12/07)
    Neil A. CampbellJane B. Reece

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    (抜粋)
    1 Exploring Life
    [Key Concept]
    1.1 Biologists explore life from the microscopic to the global scale
    1.2 Biological systems are much more than the sum of their parts
    1.3 Biologists explore life across its great diversity of species
    1.4 Evolution accounts for life's unity and diversity
    1.5 Biologists use various forms of inquiry to explore life
    1.6 A set of themes conncets the concepts of biology
    [Overview]
    Biology's Most Exciting Era
    Welcome to biology, the scientific study of life. You are becoming involved with biology during its most exciting era. The largest and best-equipped community of scientists in history is beginning to solove biological puzzles that once seemed unsolvable. We are moving ever closer to understanding how a single microscopic cell develops into a complex plant or animal; how plants convert solar energy to the chemical energy of food; how the human mind works; how various forms of life network in biological communities such as forests and coral reefs; and how the great diversity of life on Earth evolved from the first microbes. The more we learn about life, the more facinating it becomes, as progress on one question leads to even more questions that will captivate curious minds for decades to come. More than anything eles, biology is a quest, an ongoing inquiry about the nature of life.


    Discover BiologyDiscover Biology
    (2009/02/05)
    Michael L. CainCarol Kaesuk Yoon

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    こっちも邦訳がある(ケイン生物学ケイン 生物学(2004))。邦訳もいい表紙なんですが割愛。


    前回「対抗」としてあげましたけど、キャンベルよりもコンパクトな入門です。こちらもフルカラー。
    Life, the Science of BiologyLife, the Science of Biology
    (2008/01)
    David E. Sadava

    商品詳細を見る

    (抜粋)
    1 An Evolutionary Framework for Biology

    Monster frogs―what a great topic for an undergraduate research project! That’s what Stanford University sophomore Pieter Johnson thought when he was shown a jar of Pacific tree frogs with extra legs growing out of their bodies. The frogs were collected from a pond on a farm close to the old Almaden mercury mines south of San Jose, California. Scientists from all over the world were reporting alarming declines in populations of many different kinds of frogs, so perhaps these “monster” frogs would hold a clue to why frogs all over the world are in trouble. Possible causes of the deformities could have been agricultural chemicals or heavy metals leaching out of the old mines. Library research, however, suggested other possibilities to Pieter. Pieter studied 35 ponds in the region where the deformed frogs had been found. He counted frogs in the ponds and measured chemicals in the water. Thirteen of the ponds had Pacific tree frogs, but deformed frogs were found in only four ponds. To Pieter’s surprise, analysis of the water samples failed to reveal higher amounts of pesticides, industrial chemicals, or heavy metals in the ponds with deformed frogs. Also surprisingly, when he collected eggs from those ponds and hatched them in the laboratory, he always got normal frogs. The only difference he observed among the ponds he studied was that the ponds with the deformed frogs also contained freshwater snails.


    医学
    The Merck Manual of Diagnosis and Therapy, 18th EditionThe Merck Manual of Diagnosis and Therapy, 18th Edition
    (2006/04/07)
    Mark H. BeerRobert S. Porter

    商品詳細を見る

    膨大な医学書の中から、医学を専門にしていない者にも読めて、「一冊で大抵のことが載っている」ものを抜き出そうとすれば、やはり100年以上の歴史を誇るこの一冊になる。なお原書、日本語訳、家庭版ともにネット上に全文公開されてます。
    原書 
    http://www.merck.com/mmpe/index.html
    家庭版 http://www.merck.com/mmhe/index.html
    日本語版 http://merckmanual.jp/mmpej/index.html
    日本語家庭版 http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/index.html

    (生理学)
    Textbook of Medical Physiology: With VETERINARY CONSULT AccessTextbook of Medical Physiology: With VETERINARY CONSULT Access
    (2007/06/14)
    Arthur C. Guyton MDJohn E. Hall PhD

    商品詳細を見る

    邦訳は、いろんな意味でお薦めしない(『ガイトン臨床生理学』)


    (病理学)
    Robbins & Cotran Pathologic Basis of Disease: With STUDENT CONSULT Online AccessRobbins & Cotran Pathologic Basis of Disease: With STUDENT CONSULT Online Access
    (2009/06)
    Vinay Kumar MBBS MD FRCPathAbul K. Abbas MBBS

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    邦訳は、もっといろんな意味で激しくお薦めしない(『ロビンス基礎病理学』)

    (内科)
    Harrison's Principles of Internal Medicine (2 Vol Set) (Harrison's Principles of Internal Medicine)Harrison's Principles of Internal Medicine (2 Vol Set) (Harrison's Principles of Internal Medicine)
    (2008/02/29)
    Anthony FauciEugene Braunwald

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    ハリソン内科学 第3版 (原著第17版)ハリソン内科学 第3版 (原著第17版)
    (2009/12/24)
    福井次矢

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    (外科)
    Essentials of General Surgery/ Essentials of Surgical SpecialtiesEssentials of General Surgery/ Essentials of Surgical Specialties
    (2006/10)
    Peter F. Lawrence

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    (神経科学)

    Principles of Neural Science (Principles of Neural Science (Kandel))Principles of Neural Science (Principles of Neural Science (Kandel))
    (2012/10/26)
    Eric R. Kandel

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    いわゆるカンデル。研究者志望なら


    Fundamental Neuroscience, Fourth EditionFundamental Neuroscience, Fourth Edition
    (2012/11/20)
    Larry Squire、 他

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    なのかもしれないが、エンドユーザーならカンデルで十二分。

    (精神医学)
    Kaplan and Sadock's Comprehensive Textbook of Psychiatry  Hardbound Two-Volume SetKaplan and Sadock's Comprehensive Textbook of Psychiatry Hardbound Two-Volume Set
    (2009/06/01)
    Benjamin James Sadock、

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    邦訳があるのは、これの要約版
    Kaplan and Sadock's Synopsis of Psychiatry
    Kaplan and Sadock's Synopsis of Psychiatry: Behavioral Sciences/Clinical PsychiatryKaplan and Sadock's Synopsis of Psychiatry: Behavioral Sciences/Clinical Psychiatry
    (2007/05/01)
    Benjamin J SadockVirginia A Sadock

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    の前の版(=『カプラン臨床精神医学テキストDSM‐IV‐TR診断基準の臨床への展開』(2004)


    人類学
    Human Evolution: An Illustrated IntroductionHuman Evolution: An Illustrated Introduction
    (2004/09/24)
    Roger Lewin

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    (抜粋)
    1 OUR PLACE IN NATURE
    In 1863 Charles Darwin's friend and champion, Thomas Henry Huxley, published a landmark book, titled Evidences as to Man’s Place in Nature. The book, which appeared a little more than three years after Darwin's Origin of Species, was based principally on evidence from comparative anatomy and embryology among apes and humans. (There was essentially no fossil evidence of early humans available at that time, apart from the early Neanderthal finds, which were not yet accepted as early humans by most anthropologists; see unit 27.) Huxley's conclusionathat humans share a close evolutionary relationship with the great apes, particularly the African apes --- was a key element in a revolution in the history of Western philosophy: humans were to be seen as being a part of nature, no longer as apart from nature.
    この邦訳は『
    ここまでわかった人類の起源と進化 (人間科学全書テキストブックシリーズ)(2002)

    (文化人類学)
    Cultural Anthropology: The Human ChallengeCultural Anthropology: The Human Challenge
    (2008/09/21)
    William A. HavilandHarald E.L. Prins

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    大抵のことが載ってて、カラー写真がたくさん、しかもよみやすい。このシリーズでいう『王道』路線。


    History and Theory in AnthropologyHistory and Theory in Anthropology
    (2000/06/15)
    Alan Barnard

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    前回出したバーナード『人類学の歴史と理論 (明石ライブラリー)』の原書。
    Kindle版も出てる。

    (抜粋)
    1 Visions of anthropology
    Anthropology is a subject in which theory is of great importance. It is also a subject in which theory is closely bound up with practice. In this chapter, we shall explore the general nature of anthropological enquiry. Of special concern are the way the discipline is defined in diVerent national traditions, the relation between theory and ethnography, the distinction between synchronic and diachronic approaches, and how anthropologists and historians have seen the history of the discipline. Although this bookis not a history of anthropology as such, it is organized in part chronologically. In order to understand anthropological theory, it is important to know something of the history of the discipline, both its ‘history of ideas’ and its characters and events. Historical relations between facets of anthropological theory are complex and interesting. Whether anthropological theory is best understood as a sequence of events, a succession of time frames, a system of ideas, a set of parallel national traditions, or a process of ‘agenda hopping’ is the subject of the last section of this chapter. In a sense, this question guides my approach through the whole of the book. But first let us consider the nature of anthropology in general and the meaning of some of the terms which define it.


    心理学
    Atkinson & Hilgard's Introduction to PsychologyAtkinson & Hilgard's Introduction to Psychology
    (2009/06/15)
    Susan Nolen-HoeksemaBarbara L. Fredrickson

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    Atkinson & Hilgard's Introduction to Psychology 15th ed. by Susan Nolen-Hoeksema、Barbara L. Fredrickson、Geoff R. Loftus、 Willem A. Wagenaar (ペーパーバック - 2009/6/15)
    英文平易。解説丁寧。要約簡潔。心理学史的視点を維持しつつ、現代心理学の分野のほとんど全ての重要項目を網羅したオールラウンドの『王道』的教科書。邦訳『
    ヒルガードの心理学』(2005)は、一つ前の版の訳になってしまった。


    Psychology (BPS Textbooks in Psychology
    Psychology (BPS Textbooks in Psychology)Psychology (BPS Textbooks in Psychology)
    (2005/06/13)
    Miles HewstoneFrank Fincham

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    イギリスの「ヒルガード」


    言語学


    Introduction to Language, An 9/e Paperback (640 pp)Introduction to Language, An 9/e Paperback (640 pp)
    (2010/01)
    Victoria Fromkin、Robert Rodman 他

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     フロムキン邦訳『フロムキンの言語学』は第7版の訳。

    Language Files: Materials for an Introduction to Language and LinguisticsLanguage Files: Materials for an Introduction to Language and Linguistics
    (2007/05/15)
    Anouschka Bergmann、

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    Language files 10th ed. (Ohaio State University, 2007)
     『ランゲージ・ファイルランゲージ・ファイル―英語学概論』は1979年版、1987年版の抄訳ときたもんだ。

    経済学
    (ミクロ)
    Intermediate Microeconomics: A Modern ApproachIntermediate Microeconomics: A Modern Approach
    (2009/12)
    Hal R. Varian

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     古典的な市場均衡から、オークション、情報の経済学、法の経済学、行動経済学まで、取り上げられるトピックも広い。なにより平易な英語と分かりやすい説明がすばらしい。
     だがしかし、邦訳(『
    入門ミクロ経済学』,2007 第7版の訳)は、原書から練習問題や数学注が削除している。穿った見方をすれば、全うな「教科書」を教師と授業抜きでは完成しない「授業書」に去勢したのでは、と疑いたくなる。




    Microeconomic AnalysisMicroeconomic Analysis
    (1992/02)
    Hal R. Varian

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    (邦訳『ミクロ経済分析ミクロ経済分析 (経済と経済学の明日 4)』(1986) は第2版 1984の訳)
    (抜粋)
    CHAPTER 1 TECHNOLOGY
    The simplest and most common way to describe te technology of a firm is the production function, which is generally studied in intermediate courses. However, there are other ways to describe firm technologies that are both more general and more useful in certain settings. We will discuss several of these ways to represent firm profuction possibilities in this chapter, along with ways describe economically relevant aspects of a firm's technology.

    1.1 Measurement of inputs and outputs
    A firm produces outputs from various combinations of inputs. in order to study firm choices we need a convenient way to summarize the production possibilities of the firm, i.e., which combinations of inputs and outputs are technologically feasible.
    It is usually most satisfactory to think of the inputs and outputs as being measured in terms of flows: a certain amount of inputs per time period are used to produce a certain amount of outputs per unit time period. It is a good idea to explicitly include a time dimension in a specification of inputs and outputs. If you do this you will be less likely to use incommensurate units, confuse stocks and flows, or make other elementary errors. For example, if we measure labor time in hours per week, we would want to be sure to measure capital servieces in hour per week, and the production of output in units per week. However, when discussing technological choices in the abstract, as we do in this chapter,it is common to omit the time dimension.

    ここら辺りは、ミクロ的基礎づけをやる近年のマクロ経済学を理解するにも必要なレベル。




    Advanced Microeconomic Theory (Pie)Advanced Microeconomic Theory (Pie)
    (2003/05/01)
    Geoffrey A. JehlePhilip Reny

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    は、多くを2財モデルで最後までいっちゃうありがたい本。後述のマスコレル(MWG)まで行けなくても、ミクロ経済学の目標はこのあたりに設定したい。ヴァリアン(Microeconomic Analysisの方)とマスコレルの間のギャップを埋めて中継ぎしてくれる本でもある。




    Microeconomic TheoryMicroeconomic Theory
    (1995/06)
    Andreu Mas-ColellMichael Dennis Whinston

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    Microeconomic Theory by Mas-colell, Whinston and Green (1995)
    (抜粋)
    PART ONE; INDIVIDUAL DECISION MAKING
    Chapter 1. Preference and Choice
    1.A. Introduction
    In this chapter, we begin out study of the theory of individual decision making by considering it in a completely abstract setting. The remaining chapters in Part I develop the analysis in the context explicitly economic decisions.
    The starting point for any individual decision problem is a set of possible (mutually exclusive) alternatives from which the individual must choose. In the decision that follows, we donote this set of alternatives abstractly by X. For the moment, this set can be anything. For example, when an individual confronts a decision of what career path to follow, the alternatives in X might be: {go to law school, go to graduate school and study economics, go to business school,..., become a rock star}. In Chapter 2 and 3, when we consider the consumer's decision problem, the elements of the set X are the possible consumption choices.
    何でも詳しく載ってるが愛想はない。



     
    (マクロ)
    Macroeconomics, 5th EditionMacroeconomics, 5th Edition
    (1997/10/08)
    Robert J. Barro

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    Macroeconomics, 5th Edition Robert J. Barro
    学部レベルで、ミクロ的基礎づけをちゃんとしてる有り難いマクロ経済学のテキスト。IS/LMやAD/AS分析がほとんど出てこない。邦訳『マクロ経済学』もあるが初版の訳。




    Lectures on MacroeconomicsLectures on Macroeconomics
    (1989/03/21)
    Olivier Jean BlanchardStanley Fischer

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    (翻訳『マクロ経済学講義』多賀出版)
    かつての大学院コアコースにおける標準的テキスト。類書に比して最も叙述が(数式の展開においても)丁寧。




    Advanced MacroeconomicsAdvanced Macroeconomics
    (2005/08/17)
    David Romer

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    かつての大学院コアコースにおける標準的テキスト。こっちは概説的に広くざっくりといろんなモデルを紹介してくれるのが売り。
    ローマーの邦訳(『上級マクロ経済学』)は第1版の訳、しかも品切れ(わかりやすいんで、もったいない)。
    (抜粋)
    Chapter 1 THE SOLOW GROWTH MODEL
    1.1 Some Basic Facts about Economic Growth
    Over the past few centuries, standards of living in industrialized countries have reached levels almost unimaginable to our ancestors. Although comprarisons are difficult, the best available evidence suggests that average real income today in the United States and Western Europe are between 10 and 30 times larger than a century ago, and between 50 and 300 times largerthan two centuries ago.
    Moreover, worldwide growth is far from constant. Growth has been rising over most of modern history. Average growth rates in the industrialized countries were higher in the twentieth century than in the nineteeth, and higher in the nineteenth than in the eighteenth. Further, average incomes on the eve of the Industrial Revolution even in the wealthiest contries were not dramatically above subsistence levels; this tells us that average growth over the millennia before the Industrial Revolution must have been very, very low.





    Dynamic Economics: Quantitative Methods and ApplicationsDynamic Economics: Quantitative Methods and Applications
    (2003/08/29)
    Jerome Adda、Russell W. Cooper 他

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    これもKindle版がある。

    現代のマクロ経済学とは、動学的一般均衡モデル(Dynamic General ;DGE)を用いたもののこと。これは最も平易に書かれた動学的一般均衡モデル本。DP(ダイナミック・プログラミング)からMatlabでのシミュレーション、そして計量分析へと流れるように展開し、なにをどうすることが必要かを、やってみせてくれる。




    Introduction To Modern Economic GrowthIntroduction To Modern Economic Growth
    (2009/02)
    Daron Acemoglu

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     いや、もうマクロはこれで決まりかもしれない。しつこいほどの懇切丁寧、かゆいところすべてに手が届くための1000ページ。単純なソロー・モデルからはじめて「最後」まで行ってしまう。他の本とかコースワークで苦労している人たちにもお勧め。




    Recursive Macroeconomic Theory, 2nd EditionRecursive Macroeconomic Theory, 2nd Edition
    (2004/09/01)
    Lars LjungqvistThomas J. Sargent

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    今の大学院コアコースにおける標準的テキスト。広く深く。



    政治学
    Politics (Palgrave Foundations S.)Politics (Palgrave Foundations S.)
    (2007/05/29)
    Andrew Heywood

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    本命は前回と変わらず。



    World Politics: The Menu For ChoiceWorld Politics: The Menu For Choice
    (2005/06/24)
    Bruce RussettHarvey Starr

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    The Oxford Handbook of Political Theory (Oxford Handbooks of Political Science)The Oxford Handbook of Political Theory (Oxford Handbooks of Political Science)
    (2008/08/18)
    John S. Dryzek、

    商品詳細を見る





    Politics, Power and the Common Good : An Introduction to Political Science 2nd ed.(2008)

    は、いい本だと思うんだけど、カナダのアマゾンでしか取り扱いがない。



    社会学
    Sociology (13th Edition) (MySocLab Series)Sociology (13th Edition) (MySocLab Series)
    (2009/10/05)
    John J. Macionis

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    ギデンズはずしました。
    かわりにもっと定評ある(第13版と版を重ねた)Macionis。オールカラー、なんでもありの「一人で読めて、大抵のことが載ってる」社会学教科書。



    Sociological TheorySociological Theory
    (2007/09/01)
    George Ritzer

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    社会学史/社会学理論のカタログとしては、これ。
    同著者には
    Classical Sociological Theory(2003)とModern Sociological Theory(2003)があるが、その総集編的位置づけ。入門用には、Contemporary Sociological Theory and Its Classical Roots: The Basics(2009)がある。


    宗教学
    Religion: Beyond a Concept (The Future of the Religious Past)Religion: Beyond a Concept (The Future of the Religious Past)
    (2008/03/14)
    Hent De Vries

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     すばらしいタイトル。宗教の講義をしながら、その実、その教典の内容しか語らない連中、だから宗教同士の「違い」は分かっても、その共通性:なぜかくも違う信仰が同じく宗教と言えるのか?も、その多様性:同じ教典をもつ宗教においても地域や時代によって実際の信仰はどうしてこうも違うのか?については何も語れない似非宗教学者たちに教えてやりたいくらい。その共通性と多様性をイラストレイティドに表現し一冊にまとめるには1000を超えるページ数となったのも、いたしかたない。でも、この値段。どうよ?




    Religions of the WorldReligions of the World
    (2008/12/12)
    Lewis M. Hopfe、Mark R. Woodward 他

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    前回は本命だった。フルカラーで何でも一通り載ってる、すごくわかりやすい教科書。
    (抜粋)
    CHAPTER 1 Basic Religions and World Religions
    [CHAPTER OBJECTIVES]
    In this chapter you will:
    *Learn some of the feature that basic religions share with world religions.
    *Bocome acquainted with theoretical approaches to the academic study of religion.
    [KEY TERM]
    Animism  Taboo  Rites of Passage  Magic  Totemism  Ancestor  Veneration  Divination  Myth
    [A Timeline of Basic religions]
    Unknowable B.C.E.  Origins of religion
    Thousands of years  Oral transmission of myth and ritual
    7,000-3,000 B.C.E.  Neolithic period
    1492 C.E.   European discovery of the Americas
    16th century-present  Conquest and conversion of indigenous peoples of Central and South America and Mexico to Christianity
    17th century-present  Conquest and conversion of indigenous peoples of North America and Mexico to Christianity
    19th century-present  Conversion of tribal peoples of Asia and the Pacific to Christianity
    19th century-present  Conversion of Africans to Christianity and Islam
    20th century-present  Emergence of new form of Christianity in Africa and Asia




    歴史学

    History: The Definitive Visual Guide - From the Dawn of Civilization to the Present DayHistory: The Definitive Visual Guide - From the Dawn of Civilization to the Present Day
    (2010/07/27)
    Adam Hart-Davis

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    歴史「学」の本ではないけれど、歴史を一冊に(あるいは、1テーマを見開きに)まとめ上げる手腕の一例として。邦訳は、『
    世界の歴史 大図鑑』。


    World History the Easy Way: Ancient and Medieval Times to A.D. 1500World History the Easy Way: Ancient and Medieval Times to A.D. 1500
    (1997/08)
    Charles A. Frazee

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    World History the Easy Way Volume 2: A.D. 1500 to the Present (Easy Way Series)World History the Easy Way Volume 2: A.D. 1500 to the Present (Easy Way Series)
    (1997/10)
    Charles A. Frazee

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     歴史を眺めるんじゃなくて、読みたいんだ(でも読みやすいに越した事は無い)という人にはその名の通りのこれを。2巻本で1100ページ。


    The New Penguin History of the WorldThe New Penguin History of the World
    (2007/12/18)
    J. M. Roberts

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    1巻本はないの、という人には、ペンギンのこれ。ペーパーバック1200ページを超えるごついペーパーバック。



    National Geographic Visual History of the WorldNational Geographic Visual History of the World
    (2005/11/01)
    National Geographic

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     あと一冊だけ。さすがナショナル・ジオグラフィ、きれいな映像のてんこもりの600ページ。以上3冊は2000円以下で変えたりするのです。

     残りは歴史学にダイブする時に役立ちそうなもの。


    Navigating World History: Historians Create a Global PastNavigating World History: Historians Create a Global Past
    (2003/05/16)
    Patrick Manning

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    The New World History: a teatcher's companion
    The New World History: A Teacher's Companion (Bedford Reader)The New World History: A Teacher's Companion (Bedford Reader)
    (2000/01)
    Ross E. Dunn

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    Companion to Historiography (Routledge World Reference)Companion to Historiography (Routledge World Reference)
    (2002/12)
    Michael Bentley

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    哲学
    1冊で全部、という無理な注文には、900ページを越えるが、


    The Blackwell Companion to PhilosophyThe Blackwell Companion to Philosophy
    ()
    不明

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    がある。前半で哲学の研究分野(認識論から環境倫理にビジネス倫理、フェミニズムの哲学やエスニシティの哲学まで)を、後半で哲学の歴史(古代ギリシャからサルトル・フーコー・デリダまで)を、つまり哲学の広がりと流れを概説してる。これを起点にして、次に何を読めばいいかも詳しく紹介していて便利。

     これが概説過ぎて事典の項目のようだ、だったらアルファベット順でいいんじゃないのという人には
    Oxford Companion to Philosophy
    The Oxford Companion to Philosophy (Oxford Companions)The Oxford Companion to Philosophy (Oxford Companions)
    (2005/05/26)
    Ted Honderich

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    を。概念の解説と共にいちいち出典が明記されている。
    (抜粋)
    abduction.
    Abductive reasoning accepts a conclusion on the grounds that it explains the available evidence. The term was introduced by Charles Peirce to describe an inference pattern sometimes called 'hypothesis' or *'inference to the best explanation'. He used the example of arriving at a Turkish seaport and observing a man on horseback surrounded by horsemen holding a canopy over his head. He inferred that this was the governor of the province since he could think of no other figure who would be so greatly honoured. In his later work, Peirce used the word more widely: the logic of abduction examines all of the norms which guide us in formulating new hypotheses and deciding which of them to take seriously. It addresses a wide range of issues concerning the 'logic of discovery' and the economics of research. C.J.H.
    *induction
    C. S. Peirce, Collected Papers, vii (Cambridge, Mass., 1958), 89-164.



    Blackwell Companion to Philosophers
    A Companion to the Philosophers (Blackwell Companions to Philosophy)A Companion to the Philosophers (Blackwell Companions to Philosophy)
    (1991/01/15)
    Robert L. Arrington

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    西洋以外も含む世界の哲学思想家の概覧
     同じブラックウェルでも

    A Companion to World Philosophies (Blackwell Companions to Philosophy)A Companion to World Philosophies (Blackwell Companions to Philosophy)
    (1991/01/15)
    不明

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    は、タイトルが紛らわしいが西洋以外だけを扱っているので混乱しないように。

    *分野ごとの教科書(言語哲学、科学哲学、認識論など。どんな分野があるか知りたいなら、さっきのThe Blackwell Companion to Philosophyを参照のこと)なら
    Routledge Contemprary Introdution シリーズを。
    *昔ながらの哲学者、思想家ごとの教科書ならCambridge Companion to Philosophyシリーズを。



    芸術
    ・絵画
    The Story of Art: Pocket EditionThe Story of Art: Pocket Edition
    (2006/10/07)
    E.H. Gombrich

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    ……邦訳『
    美術の物語



    Janson's History of  Art: The Western Tradition (8th Edition) (MyArtsLab Series)Janson's History of Art: The Western Tradition (8th Edition) (MyArtsLab Series)
    (2010/01/12)
    Penelope J.E. DaviesWalter B. Denny

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    Art: Over 2,500 Works from Cave to ContemporaryArt: Over 2,500 Works from Cave to Contemporary
    (2008/10/20)
    不明

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    ・写真
    Photography (9th Edition) (MyPhotographyKit Series)Photography (9th Edition) (MyPhotographyKit Series)
    (2007/03/25)
    Barbara LondonJim Stone

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    写真教科書のBible。

    Criticizing Photographs: An Introduction to Understanding ImagesCriticizing Photographs: An Introduction to Understanding Images
    (2005/07/21)
    Terry Barrett

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    ・映画
    A History of Narrative FilmA History of Narrative Film
    (2008/12)
    David A. Cook

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    これまで撮られたすべての映画を見てんじゃないかというクック氏による映画史。



    The Oxford History of World CinemaThe Oxford History of World Cinema
    (1999/02)
    Geoffrey Nowell-Smith

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    Robert Stam - Film Theory. An Introduction (Blackwell, 2000)
    Film Theory: An IntroductionFilm Theory: An Introduction
    (2006/06/05)
    Robert LapsleyMichael Westlake

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    A Companion to Film Theory (Blackwell Companions in Cultural Studies)A Companion to Film Theory (Blackwell Companions in Cultural Studies)
    (2004/05/28)
    不明

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    International Dictionary of Films and Filmmakers (International Dictionary of Films & Filmmakers (Vols))International Dictionary of Films and Filmmakers (International Dictionary of Films & Filmmakers (Vols))
    (2000/11)
    不明

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     International Dictionary of Film and Filmmakersというのは、1.Films, 2.Directors, 3.Actors and actresses, 4.Writers and production artistsの4巻立てで、それぞれの項目、つまりFilmsなら映画の一本づつ、他の巻なら監督や俳優や脚本家、プロデューサーなど一人一人について、そこそこ長い解説文とともに、(ここが重要→)かなり充実した文献リストがついている。映画なら、出版されているその台本、その映画について論じている著作と論文を一通りさらっている。もちろん遺漏はあるだろうけれど、何かある映画について(あるいは監督について、俳優について)研究しようと思ったら、まずこれを見る。すると先行研究や参考文献のリストができあがる(もちろんこれを手がかりに自分で広げて行く必要はあるが)。映画研究のスターターにはもってこい。オンライン版もあって、フィルム・スタディーズのコースがある大学なんかでは、ライセンス契約してたりする。
     1巻1000ページを超えるとはいえ、たった4巻でこんなのがつくれてしまうのは、映画が100歳と少しという年齢だからだ(とはいうものの、この辞書は2004年に第4版が出ていて、版を重ねるごとに増大してきてる)。ジョルジョ・サドゥールはその長大な『世界映画史』をこう結んでいた。
    「映画はまだ、その未来の明け方を迎えていない」



    古代ギリシア語、ラテン語

    (ラテン語)
    Wheelock's Latin, 6th Edition RevisedWheelock's Latin, 6th Edition Revised
    (2005/06/01)
    Frederic M. WheelockRichard A. Lafleur

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     センターレベルの英語力で読める。ラテン語では標準的な教科書。
    http://www.textkit.comから前の版に対するすべての解答が無料でダウンロードできる。結構分厚いが、これは読本や語彙集までついているから、最初はこの一冊で辞書もいらない。

    Wheelock's Latin Reader, 2e: Selections from Latin Literature (The Wheelock's Latin series)Wheelock's Latin Reader, 2e: Selections from Latin Literature (The Wheelock's Latin series)
    (2001/07/24)
    Richard A. Lafleur

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    上のをやり終えた人のための読本。いろんな著者の文が入っているので、これで好きな著者を決めて、読み進んで行くことになる。


    (ギリシア語)
    Reading Greek  TEXT (Joint Association of Classical Teachers' Greek Course)Reading Greek TEXT (Joint Association of Classical Teachers' Greek Course)
    (1978/11/02)
    Joint Association of Classical Teachers

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     タイトル通り、結構読みでがある(どんどん読ませて行く)テキスト。そこがいいというが、解答別売り(このスタディガイドがそれ:An Independent Study Guide to Reading Greek


    *Perseus

    http://www.perseus.tufts.edu/ 

     古代ギリシア語、ラテン語については、実は『ペルセウス』で圧倒的に勝利できる。

     古代ギリシア語、ラテン語がめんどいのは、変化・活用を理解しないと、そもそも辞書が引けないことが大きいが、そのあたりを自動的にやって、業界定番の(ギリシア語ならジョーンズ)辞典に渡してくれる。

     この相互リンクというのは、言葉で聞くよりかなり強力だ。
     屈折(変化)が激しい言語は、辞書を引けるようになるだけでも大変である。それで、語形変化については、とりあえずコンピュータにおまかせできるよう、PerseusにはMorphological Analysesというツールがついている。これは時制・人称その他の屈折(変化)を分析してくれるだけでなく、テキストと辞書や検索ツールとの「仲介者」ともなってくれる。すなわち原文をクリックするだけでMorphological Analysesが呼び出され、そこ経由でもちろん辞書へも飛べる。あと、「この言葉は、誰の著作のどこにあらわれているか」を検索する場合にも、どんな屈折(変化)していても見つけだしてくれる。

     Perseus2.0はTufts大学のPerseus Projectが推進する、ホメロスから古典期に至る古代ギリシアのテキストと視覚素材の総合データベースだった。
     この時点でアレクサンドロスの死に至るまでの時代のギリシア語の著作の三分の二が英訳つきで収録され、リデル・スコット中辞典、ギリシア世界のカラー地図、かなりの量の二次文献が収録されて、相互リンクで結ばれている(テクストの出所は、ギリシャ語、英訳とも、Loeb文庫のようだ。19世紀に英訳されているものも多くて、こっちは教科書レベルの英語よりは、古風で、言えば格調高い)。

     のPerseus4.0になっていて、古代ギリシアだけでなく、ラテン語、パピルス文書、イギリス・ルネサンス、議会図書館、ボイル・コレクションなど、時空を超えた(笑)電子ライブラリーに成長している。
    http://www.perseus.tufts.edu/ 




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     英語で話しかけられた時、よくやってしまうことだが、実は決してしてはならない返答がある。

     I don't know. 知りません/わかりません。

    だ。理由は後述するが、「最低限の英語」から見ても、この答えは最低だ。

     知ったかぶりするより、知らないと素直に表明するのが美徳だと考えてる人もいるかもしれない。逆に、「こんなこと言ったら、バカに見られるから慎めとか」と考える人もいるだろう。

     しかし、「最低限の英語」からすれば、この返答はもっとひどい。
     なんとなれば、この言葉は、相手と社会と世界に対して完全クローズのポーズを決めこむ事に等しい。言えば、ひきこもりイングリッシュだ。

     人間だから、わからないことがあるのは当然である。
     まして異文化に入った最初のうちは、分からん事だらけだろう。
     だから、I don't know.ってフレーズは必ず、しかも頻繁にアタマに浮かぶ。それは仕方がない。

     そんなときはこう置き換えるべし。

      What? なんだ? 

     バリエーションはいろいろあるが、最初はとにかく「What?」でいい。

     見知らぬものを見たとき、相手が何いってるかわからん時、I don't know.と浮かんだら、とにかくWhat?だ。

     これだけで、発言のターンは相手にまわる。
     「What?」は、いつでも攻守を入れかえるマジック・ワードだ。
     しかもこれを言われたら、言われた相手に説明責任が生じる。


     世界で最初に和英辞典をつくったヘボンという医者は、「これはなんですか?」だけを繰り返すことで、辞書をつくり、聖書を日本語に訳した。
     この辞書はここで引ける(『和英語林集成』http://www.meijigakuin.ac.jp/mgda/)。


     「What?」とは、さっきのいい方で言えば、相手と社会と世界に対して「回線(ポート)を開くこと」だ。


     What?が口について自然に出てくるようになったら、

      What's this? これは何だ?……モノの質問
      What do you mean? おまえ、何が言いたいんだ?……コトバの質問

     も使っていくといい。


     モノの質問も、ただ相手に「モノの名前」を言わせるだけじゃなく、さらにつっこみようがある。「What's this?」が反射的に出るようになったら、

      What's this? こりゃなんだ?
      What do you use it for? 何に使うんだ?
      How do you use it? どうやって使うんだ?
      When do you use it? いつ使うんだ?
      Where do you use it? どこで使うんだ?
      How do you spell it? その語はどんなスペルだ?
      How do you pronounce it? その語の発音はどんなだ?



     聞けば聞くほど、相手の説明は丁寧になり、しかも相手の答えは、覚えたくなるようなフレーズの山と化すだろう。
     ヘボンがやったように、相手youを辞書にしてしまうのだ。

     だから、

     What/When/Where/How do you___?

    「おまえならどういう/どうするんだ?」という疑問文になっているのだ。


     相手の英語が速すぎて聞き落としたときも、

      Please say again. もう一度言ってくれ。

     なんていわなくていい。
     というより、もう一度言ってもらっても、多分わからないだろう。

     一つ一つの英語の音がわかるのに、発音慣れしてるのに、「聞けない」のは、早口でついていけないのではない。
     相手の話す分量が多すぎて、こっちのワーキング・メモリからはみ出し、溢れ出しているのだ。だから、

      Please more slowly. もっとゆっくり頼む

     といっても、解決しない。かといって、

      Please, one word! 一言で言ってくれ

    と言われても、相手だって困るだろう。こっちが英語ができないのは、とっくに相手にだって分かっているのだ。一言で言えるものなら、とっくにそうしているだろう。

     ここでも、使うのは「What ?」だ。

      What do you mean? おまえ、何が言いたいんだ?……コトバの質問


    といえば、大抵は、まあ普通に気の効く相手なら、もう少しコンパクトな表現に言い換えてくれる。
     最悪、だらだら喋るのが好きなタイプでも、質問で、相手の話を、こっちが飲み込める大きさに刻んでいく手もある。

     会話は二人でやるものだ。

     わからないなら、わからないなりに参加して協力し合って、会話をつくっていくべきだ。
     そのためには、分からない方は、わからないなりの質問をする責任がある。
    「I don't know.」が最悪なのは、最初から「二人で会話を作っていく」責任を放棄して、参加すらしようとしないからだ。


     質問で、相手の話を、こっちが飲み込める大きさに刻んでいくには、たとえばこういう質問を使う。

      What's your point? おまえの話の要点(ポイント)はなんだ?
      What's the evidence? 根拠となる事実はなんだ?
      What supports your words? なんでそんな事が言えるんだ(何がおまえの主張を支えてるのか)?


     「主張って何て言ったっけ? claimだっけ」「発言はなんだっけ?」と迷ったら、とりあえず相手の言ったことなんだからyour wordsで構わない。
     こういう基本語はチェックしとくといい。
     意味の幅が広くて、文脈ごとに相手が意味を汲み取ってくれる、日本人なら中学英語で習うような単語だ。
     習うのは最初の方だし、何度も出会うから知ってる気がするから辞書でも引かない。
     おまけに意味の幅が広いから辞書の説明は長いから、思わず読み飛ばす。
     この手の単語の項こそ熟読すべきだ。
     例文は全部暗記するくらいでいい。未知の事態に遭遇しても、この手の基本語を2~3語組み合わせれば、なんとかしのげる。
     いまの例ならwordとかpointなんかが、そういう言葉だ。


     相手の言葉の切れ端ぐらいは、耳でつかまえられることもある。
     その場合、次のように質問できる。

      What's your (second / last ) word? 2番目に/最後に何て言った?

      What's "むにゃむにゃ".? 「むにゃむにゃ」(と聞こえてたのを口マネして)って何のことだ?



     知らない言葉(新語や専門用語)が出てきたときは、

      How do you spell it? おまえさんはその言葉、どう綴るんだ?

    と聞くべし。英語は同じ発音でもスペルはいろいろだ。

     だいたい人の名前なんてスペルを聞かなきゃわからない。
     だからWhat's your name? と聞いて、スペルを聞かないのは、むしろ失礼なくらいだ。相手だって聞いてくる。

     スペルが分かったら、平気な顔で

      How do you pronounce it? おまえさんはどう発音するんだ?

     と聞いて、相手の発音を真似てみる。
     違ってたら直してくれる。
     とくにガキは発音にうるさい。
     現地のコトバに慣れる最上の方法は、幼稚園でバイトすることだという話もあるくらいだ。
     ちょっともののわかった姑なら、英語がいまいちの日本人妻を、そういうところに放りこむ。


     応用というほどでもないが、
     電話をかけてきて、ファースト・ネームしか名乗らない人がいる。
     一応相手は人間だ。whatじゃなくwhoを使ってやろう。

      This is Bill. ビルです。
      Bill who? なんてビル?
      Bill Brown. ビル・ブラウンだよ。


     最初のうちは、とにかく知ってる単語だけを聞こう。
     どっちにしろ、知らない単語は雑音にしか聞こえない。

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    2009.12.27 最小限の英語
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    無人島では言葉はいらない。

    どうしても言葉が必要になるのは、つまるところ

    自分一人ではどうしようもなくて、誰かに何か頼みたいときだ。


    ギブ・ミー・チョコレイトでもいいが、英語圏の幼子はまず最初に「Please」と「Thank you」を学ぶ

    This one, please.
    ・・・・
    Thank you.



    Pleaseだけで、大抵の用(どうしても言葉が必要な用)は、足りる。

    足りるけれども、いつまでもこれだと、駄々っ子か幼子のままである。
    もうすこし相手に(人として)丁寧に扱ってほしいなら、丁寧な言い方をするといい。

    Please~. を丁寧にすると、Can I have~? となる。


    「キャナイハブ~」と一気に言って、その後ろにほしいものをくっつけるといい。
    ほんの少しだけ長いだけで、プリーズが使えるなら、こちらも大した苦労なく使えるだろう。
    「I'd like to ~(アイドライクトゥ~)」よりも、ふつうに使われてる感じがする。
    しかも応用がきく。

    いくらPlease~.やCan I have~?が使えても、頼み事はタダではすまない。お代を払う必要があるだろう。
    カードで支払いたいなら、なんというか。
    haveをuseに置き換えて、こう言えばいい。

    Can I use VISA?



    まあ、VISAカードなら、大抵使える。

    他にも、どこどこへ行きたい、言う場合はどう言うか。
    あたまにhowをくっつけて、haveのかわりにgetを使う。


    How can I get to~?



    「ハウキャナイゲットゥ~」と、これも一気に言って、その後に行きたい場所をつければ、行き方を教えてくれる。
    「ハウキャナイゲットゥ カーネギホール(ニューヨークにある有名なコンサートホール)?」。

    How can I get to Carnegie Hall?



    答えはもちろん

    practice, practice, practice.(プラクティス、プラクティス、プラクティス)

    練習あるのみ、である。

    しかし、我々は獣ではない。
    人の世を生きるには、いくらか礼儀というものが必要だ。
    プリーズで何かしてもらった後には、いくらお金を払ったとしても、ちゃんと

    Thank you(サンキュー)




    と言おう。
    でないと、次から助けてくれないかもしれないからだ。

    こうした訳で、人として最低限必要な言葉の二つはプリーズとサンキューである。

    そしてもう一つ。
    プリーズを使おうにも、相手がこちらを向いてくれないかもしれない。
    だから、こちらを向いてもらうための、呼び掛けの言葉がある。

    Hallo.(ハロー)





    Excuse me.(エクスキューズミー)



    だ。

    まとめると、最低限の英語は、次の3つである。

    Hello.(で呼び止めて)
    Please.(で頼み込んで)
    Thank you.(でお礼を言って別れる)


    そして、人として最低限の英語は、次の3つである。

    Excuse me.(で呼び止めて)
    Can I have~?(で頼み込んで)
    Thank you.(でお礼を言って別れる)




    とりあえず、この3つがあれば、大半の用事は(あとは対価を支払うための現金やクレジット・カードがあれば)片がつく。



    Can I ~?で頼む

    Can I have this book?(この本が欲しいのですけど)
    は、疑問文である。いうまでもなく。

    疑問文だが質問してる訳ではない。依頼しているのである。頼んでいるのである。

    はっきり言って、何かを描写する言葉よりも、何かを頼む言葉の方が重要度が高い。ただ描写したって、単なる独り言である(描写が必要な場面については、また改めて)。

    Can I ~?で頼むには、さっき見た通りこんな風にする。

    Can I have this book?(この本が欲しいのですけど)
    Can I get your (telephone) number? (電話番号おしえて)



    とりあえず、くどいくらいに使ってみる。まずはhave編。

    Can I have three hamburgers and a coke, please?
    (ハンバーガー三つとコーラを下さい)
    Can I have a double bourbon? No water.
    (ストレートのバーボンをダブルで)
    Can I have a table near the stage, please?
    (ステージ近くの席はとれますか?)
    Can I have some medicine?
    (何か薬はありませんか?;飛行機の中などで)
    Can I have a doggy bag?
    (食事を持ち帰りたいので袋をください
    ;日本人には多すぎることがあるので。
    doggyはdog犬のこと。
    自分が後で食べるというのは恥ずかしく、
    「帰ってワンちゃんにも食べさせたいので」
    という言い訳から来ているらしい)
    Can I have the same dish as that?
    (あれと同じものをもらえますか?
    ;となりの人のおいしそうな料理を指差して。
    メニューが読めないときに)
    Can I have your name, please?
    (お名前は教えていただけますか)
    What time can I have breakfast?
    (朝食は何時ですか?)




    とりあえず、パック旅行程度なら、Can I have~?だけで、なんとかなりそうに思えるほどである。

    次に、こんどはCan I get~?をさらにしつこく過剰学習。

    Can I get any painkillers without a prescription?
    (処方せんなしで買える痛み止めはありませんか?
    ;painkillers=「痛み殺し」で「痛み止め」の意味)
    Can I get a room for tonight?
    (空き部屋はありますか?
    ;予約なしで宿に泊まるときなど)
    Can I get a little discount?
    (少しまけてもらえませんか?)
    How can I get to Kyoto Station?
    (京都駅へはどう行けばいいのでしょうか)
    Where can I get stamps?
    (切手はどこで売ってますか?)
    Where can I get a knife and fork?
    (ナイフやフォークはどこですか?
    ;バイキング形式の場合に)
    Where can I get the limousine for Hilton Hotel?
    (ヒルトンホテルへ行くリムジンバスはどこで乗れますか?)
    Can I get back to you?
    (後でもいいかな?
    ;Do you have time for me?(時間ある?)
    と聞かれたときに、こう答える)




     Can I get~?まで使えれば、旅のトラブルもなんのその、に思えてくる。


    「どこへ行けばいいのか?」わからないときも、「そこで何をしたいのか」をはっきりさせた方が、教える方も教えやすいかもしれない。
    Where can I ~?ばかりを、またくどいぐらいに並べてみると、

    Where can I change money?
    (両替所はどこですか?)
    Where can I board the boat?
    (遊覧船の乗り場はどこですか?)
    Where can I check in?
    (搭乗手続きはどこでするのですか?)
    Where can I buy it?
    (それはどこで買えますか?)
    Where can I rent a car?
    (レンタカーはどこで借りられますか?)
    Where can I catch a taxi?
    (タクシーはどこで拾えますか?)
    Where can I get a dinner date with her?
    (メシ ドコカ タノム;『電車男』)
    When can I pick them up?
    (いつ取りにきたらいいですか?
    ;クリーニングや写真の現像を頼んだときに)



    道に迷ってて、おばあさんにこう聞かれたことがある。

    Can I help you?


    せっかくなので、Can I ~?で返すと

    Where can I have a meal?
    (どこかで食事がしたいんですが)



    一人暮らしの老人ご用達の店を紹介してもらった。


    Can I leave everything up to you?
    (お任せします
    ;三島由紀夫著、ジョン・ネイサン訳『午後の曳航』)




    もひとつ文学作品から、これは依頼でも疑問でもなくて反語。


    Can I restore him to you?
    (生き返らせる力など、余にはない
    ;中野好夫訳、チャールズ・ディケンズ著『二都物語』)






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