物語の半分は、主人公の少女が、毎回その本をどう読んだのか------店主はそれを「ブックガイド」と呼ぶのだけれど------に費やされる。

     これがすごい。

     多分『読書猿』なんか束になってもかなわない。
     この読書感想マンガの感想を書くなんて、何度か書いては消ししたけれど、自分の実力ではちょっと無理だった。

     だが紹介はしたいと思っているので、あと少しだけ何か書く。



    草子ブックガイド(1) (モーニングKC)草子ブックガイド(1) (モーニングKC)
    (2011/09/23)
    玉川 重機

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     無口で人が苦手な本好きの少女。
     時が流れるというよりも降り積もっていくような古書店。
     その奥にたたずむ老賢者のごとき店主。
     おっちょこちょいの若い見習い。
     器量の良くない猫。
     静かに話し始めそうな背の高い本棚。
     
     ああ、それならば知っている、プレイス・オブ・マイ・ハートだ、と本読みのあなたならいうかも知れない。

     だが、この世界はどうやら、あの現実というやつと陸続きであるようだ。

     酒びたりで仕事もしない父親は、少女が本好きであることも知らない。
     母親は仕事を選んで家を出て、今では別の家庭があり娘がある。
     学校には居場所がなくて、生徒は学ぶことを、教師は教えることをあきらめていて、図書館は閑古鳥がないていて、司書教諭もほとんど望みをなくしていて、本はほとんど誰にも必要とされていない。

     本(わたし)は、ほとんど誰にも、必要とされていない。
     
     
     「------本好きは、世界で自分だけと思ったかい?」
     

     自分の不明を気付かせる言葉は痛い。
     本を読んでいると、ひとりで読んでいると、自分がいよいよひとりであると信じられるけれど、さめるには辛く甘美な思い込みだけれど、本を読むことはそのずっと先にも繋がっている。

     
     


     文章を読むときのアタマの情報処理は、大きく分けると次の2つがある。
     文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理と、頭の中の情報を本の情報と結びつける(アタマ→文章)処理だ。
     すぐにわかるように、自分の中に、その本の内容と結びつけるものが少ないと、文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理が優勢となる。
     
     実は、文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理だけの読書はつまずきやすい。
     頼りになるのが文章から来る情報だけになるから、単語や語句に、文や段落のつながりに、文章のテーマや取り上げられるトピックに、そのどこかに分からないところがあると、途端に理解に支障が出るからだ。
     逆に、自分のアタマから文章へ向かう情報が豊富だと、文章から来る情報に不明な点があっても、何とか進むことができる。
     
     このことは、特に難しい本や外国語の本を読むときには、心にとめておいた方が良い。
     アタリマエのことだけれど、読もうとしている本に関連ある知識を入手しておけばそれだけ、理解は深まり速度は上がり、なにより挫折する可能性が小さくなる。

     具体的なやり方はよし、もう一度→ムリ目な難解書を読む5つの方法 読書猿Classic: between / beyond readers よし、もう一度→ムリ目な難解書を読む5つの方法 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加に書いたので、今回は難しめの本を読む先導になるような入門書を紹介する。

     初回なのでジャンルは哲学。
     メジャーどころの哲学者について一人につき一冊ずつ、手に入りやすさから新書やそれに類するものから選ぶことにした。一応、歴史順で。



    ソクラテス (岩波新書)ソクラテス (岩波新書)
    (1957/01/17)
    田中 美知太郎

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    プラトン (岩波新書)プラトン (岩波新書)
    (1972/10/20)
    斎藤 忍随

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     まずはソクラテスとプラトン。
     もっと新しいもの、たとえば岩波新書でも、藤沢令夫『プラトンの哲学』 (岩波新書)なんかがあるけれど、古い方にした。
     プラトンが書いたものは、読みやすさでいえば、哲学書の中で右に出るものがない。つるつる読める。
     その〈柔らかさ〉に添わせるには、藤沢のは、やや張り切り過ぎている気がしたという、主として叙情的な理由からである。言い過ぎれば、プラトン哲学入門ではあっても、プラトン入門やましてやソクラテス入門にはどうなんだろう、と。むしろブラック『プラトン入門』 (岩波文庫)なんかと比べる本なのだ。
     田中美知太郎のも、斎藤 忍随のも、今読むと、ちょっとほんわかし過ぎの感がある。だが、これからプラトンを読むには、それがいいと思った。




    アリストテレス入門 (ちくま新書)アリストテレス入門 (ちくま新書)
    (2001/07)
    山口 義久

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     対して、アリストテレスものは基本的に講義ノートかメモなので、読み物としてはうまくない。
     なので、こちらはもっときっちりしたのを用意した。
     古い本の対抗馬では出隆『アリストテレス哲学入門』(岩波書店)を考えていたが、これは勝負あった感じ。ちくま新書のを強くオススメする。
     哲学の入門書を何か一冊、という人にも推薦できる出来。



    アウグスティヌス講話 (講談社学術文庫)アウグスティヌス講話 (講談社学術文庫)
    (1995/07/04)
    山田 晶

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     古代ローマの哲学についてはすっとばすことになって心残りだが(ヘーゲルが敷いた哲学史のフレームワークから未だ抜け出せない感じがしてうざい)、この本で気を取り直そう。
     アウグスティヌスに興味がなくてもいい、突き抜けるくらいの秋の晴れた空を思わせるこの本を。
     読みやすい上に感動する。



    トマス・アクィナス 『神学大全』 (講談社選書メチエ)トマス・アクィナス 『神学大全』 (講談社選書メチエ)
    (2009/11/11)
    稲垣 良典

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     同じ著者の『トマス・アクィナス』 (講談社学術文庫)も良いが、今のところ、トマス・アクィナスの入門はこの本で決まりだろう。



    デカルト (岩波新書)デカルト (岩波新書)
    (1966/07/20)
    野田 又夫

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     デカルト自体が〈哲学の入門〉みたいな扱いなので、実際に案外短いし、言葉遣いもそれほどめんどくさくないし、いきなり読めと言われることが多いけれど、入門書となると手薄である。新しい方の
    方法序説 (岩波文庫)の訳者、谷川 多佳子のデカルト『方法序説』を読む (岩波セミナーブックス)は数少ない例外だけれど、軽く触れるだけにとどめて、メインは野田又夫の古い岩波新書を。
     薄い本なのに、怒涛の理解と感動が押し寄せる名品。同じ岩波新書、野田又夫だと
    パスカル (岩波新書 青版 145)も感動ものだが、パスカルについては次で触れる傑作があるので割愛する。



    パスカル―痛みとともに生きる (平凡社新書)パスカル―痛みとともに生きる (平凡社新書)
    (2002/11)
    田辺 保

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     ふつう書評では禁じ手になっている言葉を使おう。
     この本はよい本である。
     従来の日本で読まれてきた『パンセ』の読み方を一新させ、現代的水準に引き上げんとする名著。




    カント入門 (ちくま新書)カント入門 (ちくま新書)
    (1995/05)
    石川 文康

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     この記事を新書中心で書こうと思ったきっかけの一冊。
     カントは、日本だと哲学そのものといった扱いで、その著書も挫折させてきた人の数もおびただしく、入門書や概説書も少なからぬ有様だが、この本はその中でも群を抜いた出来。
     他には黒崎 政男『カント『純粋理性批判』入門』 (講談社選書メチエ)や、ハンス・ミヒャエル・バウムガルトナー『カント入門講義〈新装版〉』 (叢書・ウニベルシタス)




    新しいヘーゲル (講談社現代新書)新しいヘーゲル (講談社現代新書)
    (1997/05/20)
    長谷川 宏

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     正直いうと、「ですます」と「である」が気持ち悪く混じる長谷川 宏のヘーゲルの翻訳は好きじゃない。
     それでも分かりやすいとは思うし、この本もよく書けていると思う。ヘーゲルについて一冊というなら、今はこれ。
     あとは金子武蔵(ヘーゲル『精神現象学』の壮絶な方の訳者)が、長野県南佐久郡で学校の先生たちがやってた勉強会で解き語った口調も楽しい『ヘーゲルの精神現象学』 (ちくま学芸文庫)が読みやすく分かりやすい。



    キルケゴール (センチュリーブックス 人と思想 19)キルケゴール (センチュリーブックス 人と思想 19)
    (2000)
    工藤 綏夫

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     キルケゴールの入門書が意外に少ない。
     みんなキルケゴールなんかに入門したくないのかも知れない。
     だがみんな読まず嫌いだと思う。読めばノリノリで腹がよじれるほどひどい。ニーチェなんか目じゃないほどだ。
     上に上げた本は、もうちょっと落ち着いて学習できる本。




    図解雑学 ニーチェ (図解雑学シリーズ)図解雑学 ニーチェ (図解雑学シリーズ)
    (2002/10)
    樋口 克己

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     ニーチェとなると、やたらめったら本があって、もうどうにでもして、という感じである。
     どうしようもない本が多いけれど(いくらでも勘違いできるところがニーチェがこんなにも好まれる理由の一端だとしてもだ)、趣味に走らずがっちり分かるのに向いた本だと、意外な良書があるこのシリースのこの本が良い。
     この本でなければ、ジャン グラニエ『ニーチェ』 (文庫クセジュ)と、渋いところをあげようと思っていた。
     西尾 幹二『ニーチェ』 (ちくま学芸文庫)も、今はあんなだけど、若い頃はよい仕事をしていたのだと分かる。



    ベルクソン (文庫クセジュ)ベルクソン (文庫クセジュ)
    (1993/05)
    ジャン・ルイ ヴィエイヤール・バロン

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     ベルクソンに入門したいという人がいるとは思えないが、哲学史の鬼門にあたるこの方面を等閑視する訳には行かない。
     ジル・ドゥルーズの美しい本『ベルクソンの哲学』 (叢書・ウニベルシタス)もよいが(ドゥルーズが最良のベルクソニアンであることがよくわかる)、必ずしも読みやすいとは言えないので、上のクセジュのにした。



    フッサール 起源への哲学 (講談社選書メチエ)フッサール 起源への哲学 (講談社選書メチエ)
    (2002/05/10)
    斎藤 慶典

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     フッサールという飛び切り頭の悪い人がはじめた現象学は、その後の哲学すべてを覆いつくさんばかりに広がることになるが、読むとなると極めつけに手に負えない難読書になる(講義もひどいものだったらしい)。
     こういった書物にこそ、先行オーガナイザーが有効で、この記事の趣旨に叶う。
     だが選書には手間取った。正直、他の本ほどの確信がないが、この本を推しておく。



    ハイデガーの思想 (岩波新書)ハイデガーの思想 (岩波新書)
    (1993/02/22)
    木田 元

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     自分だけかも知れないが、こういったラインナップに木田元を持ち出してくるのは、販促もとい反則気味に感じる。
     安易なオチというか、哲学史の本を教えろと言われて加藤尚武『ジョーク哲学史』と答えるあざとさというか、そんな感じだ。
     古東哲明『ハイデガー=存在神秘の哲学』 (講談社現代新書)の方がよい本だという確信もある。
     だが、木田の本のほうが分かりやすいことは分かりやすいし、読みやすいことは間違いない。説明できることしか書いてないからだが、それも見識ではある。



    図解雑学 サルトル (図解雑学シリーズ)図解雑学 サルトル (図解雑学シリーズ)
    (2003/08)
    永野 潤

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     サルトルは、あんなに馬鹿みたいに流行する必要はないが、普通に読めば普通の書き手以上に面白い男である。
     時代と一蓮托生にするには、少しだけ勿体無い。
     バルザックと政治的信条を同じくしなくても、バルザックの小説は面白く読めるだろう。それと同じだ。
     実はいろいろと大事な問題を提示してくれたり、抱えてもいる。
     今となっては入門書を探すのは簡単ではなくなったが、こんなところに小さな花を見つけた。良書。



    ウィトゲンシュタイン (現代思想の冒険者たちSelect)ウィトゲンシュタイン (現代思想の冒険者たちSelect)
    (2005/12/16)
    飯田 隆

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     ウィトゲンシュタインは取り上げる必要はない気がしたが、フッサールをあげてしまったことだし、選ぶことにした。
     哲学のことを何も知らなかったこの男は、フッサールのような執拗さとはまた違った歩幅で、哲学のこっちからあっちまでを渡り歩いて行った。哲学を学ばなければ陥るはずのない穴にいくつもいくつも落っこちて、這い上がるたびに紡がれた言葉が、新しい時代の哲学の種となった。
     今時、ウィトゲンシュタインをニーチェのように読む人間はいないだろうが、もう決してそんな読み方ができないようになる入門書を選んだ。
     後、新書だがぜんぜん入門書でない鬼界 彰夫『ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951 』(講談社現代新書)は、次のオススメ。








     我々は直接に過去を知ることはできない。

     人間の行動や思考が残したさまざまな痕跡を手がかりに、過去を再構成する以外にそれを知る術を持たない。

     そのようにして再構成された過去を歴史といい、再編成の手がかりとした痕跡を史料という。

     もとより人が残した痕跡は〈書かれたもの〉に限らないが、古文書、古記録をはじめとする文献史料は、長きにわたって史料のなかでとくに優越した地位を占めてきた。

     以前は限られた人しか見ることができなかった文献史料が、一部ではあるが歴史資料集として編纂され、刊行物として活字化されることを経て、多くの人が見ることができるようになった。
     加えて近年、そうした刊行物はインターネット上で誰でも検索/参照できるようになっている。

     以下では、自宅で誰でも(基本的に)無料でアクセス可能な歴史史料を紹介する。


     ここで紹介する歴史資料集は、大きく2つに分けることができる。
    A.ひとつは各文書・記録から記述を抜き出し、ばらして歴史順に編纂し直したもの(例:『大日本史料』)、
    B.もうひとつは、それぞれ独自のタイトルのついた史料をまるごと集め、そのままに収めた叢書(例:『群書類従』)である。


    A.編年による史料集

    ◯『大日本史料』 東京大学史料編纂所編

     年代順による日本歴史についての最大の基礎史料。東京大学史料編纂所で編纂,現在も刊行中。
     律令政府の修史事業の六国史のあとをうけて,宇多天皇の仁和3 (887) 年8月から明治維新直前の慶応3 (1867) 年までの 980年間について、政治,経済をはじめ,各方面の事件に関する史料を年月日を追って配列し,漏れなく掲載したもの。
     史料を裸で載せているのではなく、出来事ごとに綱文を立てて一項目としているのが特長。
     綱文とは出来事の内容をいつ誰が何をしたという5W1Hで簡潔に述べたもの。
     綱文の後に引用史料名と史料からの引用が続く。
     古文書のような短いものであれば全体を引用するが、歴史書などの長いものは一部のみ切り取って引用している。
     
     東京大学史料編纂所 公開用データベース http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/
    の「大日本史料総合データベース」で後述の『史料綜覧』、『大日本史料』の手書きの草稿である「史料稿本」と合わせて検索表示可能。


    ◯『史料綜覧』全17巻 東京大学史料編纂所編

     『大日本史料』の見出しである「綱文」とそこに引用する予定の史料名だけをまとめた史料集。 
     『大日本史料』は現在も刊行中であり、すでに刊行されているのは江戸時代初期までであることから、それ以降の未刊部分について調査するツールとして出されたもの。
     史料からの引用はないので、史料の内容を見るためには、典拠史料を当たる必要がある。典拠史料を当たるためには、所蔵機関を当たらなければならないが、『史料綜覧』に採録されている史料は東大史料編纂所の史料採訪によって収集されたものなので、少なくとも史料編纂所を訪ねればその写しは所蔵している。これは東京大学史料編纂所 公開用データベースにある所蔵史料目録データベースで調べることができる。
     
     東京大学史料編纂所 公開用データベース http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.htm
    の「大日本史料総合データベース」で、前述の『大日本史料』、『大日本史料』の手書きの草稿である「史料稿本」と合わせて検索表示可能。


    大日本史料総合データベース 検索例
    (1)上記URLに接続し、データベース選択で、「大日本史料総合データベース」を選ぶ。

    (2)キーワードに「安倍晴明」と入力、検索対象「綱文」にチェックを入れて検索ボタンを押す。

    (3)検索すると、13件の文書がヒットする。

    (4)「寛弘1年9月25日」の文書を選んで「詳細」をクリックすると、詳細表示が出る。


    綱文詳細画面


    (5)綱文には、「(第二条)道長、陰陽師安倍晴明をして、多武峯鳴動のことを卜はしむ」とあり、藤原道長が陰陽師の安倍晴明に、多武峰(明日香村との境に近い桜井市の南端にある山。七世紀後半に藤原鎌足の廟所となっている)の鳴動(地震のときに起る地面の振動と音)について占わしたことが分かる。
     出典は、藤原道長の日記である『御堂関白記』。

    (6)この文書の全文が読みたいと思ったら、「刊本」ボタンをクリックすると、画像ビューワ ー画面に切り替わり、以下のページが表示される。
    御堂関白記0129





    ◯『平安遺文』全15巻 竹内理三編

     天応元(781)年から元暦2(1185)年までの平安時代の文書を編年順に配列した史料集。古文書編・金石文編・題跋編・索引編からなる。索引編には、「寺社名索引」「件名索引」が収められている。
     
     東京大学史料編纂所 公開用データベース http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.htm
    の平安遺文フルテキストデータベースで、全文検索可能。



    ◯『鎌倉遺文』全42巻 竹内理三編

     鎌倉時代の古文書を網羅し、編年順に集成した史料集。索引編には「地名索引」「人名索引」が収められてる。
     
      東京大学史料編纂所 公開用データベース http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.htm
    の鎌倉遺文フルテキストデータベース、全文検索可能。



    B.叢書

    ◯『大日本古文書』 東京大学史料編纂所編

     古代から近世にわたる古文書が収められている。
     大宝2(702)年から宝亀10(770)年までの古文書を編年順に集めた「編年」と、正倉院・高野山・伊達家などといった、所蔵者別に編纂された「家分け文書」、嘉永元(1848)年の「米国使節ノ渡来」以降の「幕末外国関係文書」を収めた巻と、その付録との三部制となる。
     
     東京大学史料編纂所 公開用データベース http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.htm
    の奈良時代古文書フルテキストデータベースで「編年」が、同じく古文書フルテキストデータベースで「家分け文書」が、検索可能。



    ◯『大日本古記録』 東京大学史料編纂所編

     古代から中世までの主要な日記を収載。
     各巻の冒頭に、所載史料の写真が数葉収められています。また、各史料の末巻に内容索引と、その史料の解題、著者年譜、略系図が収められており、とても便利です。

    東京大学史料編纂所 公開用データベース http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.htm
    の古記録フルテキストデータベースで古記録(漢文日記)の本文が検索可能。



    ◯『群書類従』全30冊 、『続群書類従』全86冊 塙保己一

     塙保己一の創始になる日本の古書を収録、翻刻した大叢書。
     江戸時代初期以前の文献をジャンル別に25部に分けて収録(神祇・帝王・補任・系譜・伝・官職・律令・公事・装束・文筆・消息・和歌・連歌・物語・日記・紀行・管弦・蹴鞠・鷹・遊戯・飲食・合戦・武家・釈家・雑の25部)。
     古代・中世文献が中心に収録史料は多様であり、当初の編集方針により小冊子が中心に集められたこともあり貴重な資料集。

     刊行を担っていた続群書類従完成会が2006年、事実上倒産し、google ブックの協賛事業者である八木書店がその事業を引き継いだため、一部について(今見れるのはこれくらい)Google ブックhttp://books.google.co.jp/で検索可能。

     

    ◯『続々群書類従』全17冊 国書刊行会編

     『群書類従』『続群書類従』にならい、明治に入ってから刊行された史料集です。江戸時代に作成された文献を網羅的に収録。

     刊行を担っていた続群書類従完成会が2006年、事実上倒産し、google ブックの協賛事業者である八木書店がその事業を引き継いだため、一部について(今見れるのはこれくらい)Google ブックhttp://books.google.co.jp/で検索可能。


    ◯『史料纂集』 続群書類従完成会

     古代から近世までの各時代の特に、重要なものでありながら当時未刊であった史料、また既刊であるが再校訂が学術的見地より要請されるものを厳密に翻刻し、昭和42年度より逐次刊行。大日本古記録や大日本古文書に匹敵し且つその欠を補う基本史料の一大叢書。

     刊行を担っていた続群書類従完成会が2006年、事実上倒産し、google ブックの協賛事業者である八木書店がその事業を引き継いだため、一部について(今見れるのはこれくらい)Google ブックhttp://books.google.co.jp/で検索可能。


     
    C.その他有用なデータベース

    ◯古事類苑

     『古事類苑』は明治12年(1879)に文部省が編纂を開始し、後に神宮司庁がその事業を引き継ぎ、35年をかけて完成した日本最大の百科史料事典。歴代の制度・文物・社会百般の事項を30部門に分類し、各事項についてその起源・内容・変遷を、平安時代初期の六国史から明治維新までの基本的な文献から、当該箇所を原文のまま採取して列挙している。和装本で1,000巻、洋装本で51巻、総頁数は洋装本にして67,000頁余、五十音索引の見出語は64,246項目、総目録の見出語は40,354項目にもおよぶ。

    国際日本文化研究センターの古事類苑ページ検索システム
    http://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/menu.html で検索できる。



    ◯六国史 http://www013.upp.so-net.ne.jp/wata/rikkokusi/index.html

     六国史(奈良・平安時代に編纂された6つの勅撰国史書、「日本書紀」「続日本紀」「日本後紀」「続日本後紀」「日本文徳天皇実録(文徳実録)」「日本三代実録」)が全文検索できる。



    ◯歴史物語(栄花物語、大鏡、今鏡、水鏡、増鏡)全文検索
    ◯吾妻鏡 全文検索


    国文学研究資料館 古典選集本文データベース http://base1.nijl.ac.jp/~anthologyfulltext/から検索できる。




    ◯《史料情報共有化データベース》

     全国各地に伝来する史料について、史料群単位の所在とその概要情報を提供するもの。
     情報源は、文書館をはじめとする史料保存利用機関、図書館、博物館、自治体史編 纂室、大学研究室や研究者、個人などが公刊した史料目録類とのこと。キーワードのほか、 旧国名、郡・市町村名で検索ができる。

    簡易版について、国文学研究資料館 電子資料館 http://www.nijl.ac.jp/pages/database/で誰でも無料で検索できる。


    ◯《史料所在情報検索システム》

     各地の原史料の所在を収録するデータベース。
     キーワードを入れることで関連する史料群の所在について検索できる。
     史料情報共有化データベースとともに利用すべきもの。
     
    国文学研究資料館 電子資料館 http://www.nijl.ac.jp/pages/database/で検索可能。


    ◯《日本古典籍総合目録データベース》

     国初から慶応3年(1867年)までの間に日本人により著述・編纂・翻訳された現存するすべての書籍について、所蔵先から翻刻刊本の有無まで掲載した『国書総目録』、その続編である『古典資料総合目録』を統合・発展させたもので、約100万件のデータを検索できる。古典籍の書誌及び所在についての網羅的な情報を、著作及び著者についての情報(典拠情報)翻刻複製についての情報(写本、版本、活字・複製・謄写本の情報)を併せて表示する。

    国文学研究資料館 電子資料館 http://www.nijl.ac.jp/pages/database/で検索可能。


    ◯《日本古典資料調査データベース》

    国文研の資料調査事業部がおこなってきた、全国の研究機関等に眠る未整理の 古典資料の整理作業の成果を検索できるもの。日本古典籍総合目録データベースに未収録のものを補完する。

    国文学研究資料館 電子資料館 http://www.nijl.ac.jp/pages/database/で検索可能。


    ◯《日本古典文学本文データベース》

    『日本古典文学大系』(旧版、岩波書店刊)の全作品(100巻580作品)本文(テキスト)データベース。古典文学の全集だが『日本書記』や『愚管抄」といった歴史史料や、『太平記』『平家物語』を含む。

    国文学研究資料館 電子資料館 http://www.nijl.ac.jp/pages/database/で、登録が必要だが無料で検索可能。


    D.その他

    国立歴史民俗博物館「データベースれきはく」
    http://www.rekihaku.ac.jp/doc/t-db-index.html
     所蔵資料を中心に日本の歴史・文化に関する様々なデータベースが公開されている。



    国立公文書館デジタルアーカイブ 
    http://www.digital.archives.go.jp/gallery/view/category/categoryArchives/0100000000/default/
     所蔵資料の目録データベースの他に、一部の資料についてはデジタル画像の検索閲覧ができる。


    国立国会図書館 近代デジタルライブラリー http://kindai.ndl.go.jp/
     国立国会図書館が所蔵する明治・大正・昭和前期刊行図書のデジタル画像を収録。
     近代以前の史料関係では、『国史大系』『続国史大系』の初版(田口卯吉編集、黒板勝美校訂)等が閲覧可能。

    『国史大系』全17冊
    [第1冊]第1巻 日本書紀
    [第2冊]第2巻 続日本紀
    [第3冊]第3巻 日本後紀 続日本後紀 日本文徳天皇実録
    [第4冊]第4巻 日本三代実録
    [第5冊]第5巻 日本紀略
    [第6冊]第6巻 日本逸史 扶桑略記
    [第7冊]第7巻 古事記 旧事本紀 神道五部書 釈日本紀
    [第8冊]第8巻 本朝世紀
    [第9冊]第9巻 公卿補任前編
    [第10冊]第10巻 公卿補任中編
    [第11冊]第11巻 公卿補任 後編
    [第12冊]第12巻 令義解 類聚三代格 類聚符宣抄,続左丞抄
    [第13冊]第13巻 延暦交替式 貞観交替式 延喜交替式 延喜式
    [第14冊]第14巻 百錬抄 愚管抄 元亨釈書
    [第15冊]第15巻 古事談 古今著聞集 十訓抄 栄華物語
    [第16冊]第16巻 今昔物語
    [第17冊]第17巻 宇治拾遺物語,水鏡,大鏡,今鏡,増鏡

    『続国史大系』全15冊
    [第1冊]第1巻 続史愚抄 第巻1-28
    [第2冊]第2巻 続史愚抄 巻第29-54
    [第3冊]第3巻 続史愚抄 巻55-81
    [第4冊]第4巻 吾妻鏡  明治35
    [第5冊]第5巻 吾妻鏡
    [第6冊]第6巻 後鑑 明治35 尊氏将軍記,義詮将軍記,義満将軍記
    [第7冊]第7巻 後鑑 明治36 義持将軍記,義量将軍記,義持将軍後記,義教将軍記,義勝将軍記,義政将軍記
    [第8冊]第8巻 後鑑 明治37 義尚将軍記,義政将軍後記,義植将軍記,義澄将軍記,義植将軍後記,義晴将軍記,義輝将軍記,義栄将軍記,義昭将軍記,附録
    [第9冊]第9巻 徳川実紀 第1編 明治35 東照宮御実紀,東照宮御実紀附録,台徳院殿御実紀,台徳院殿御実紀附録
    [第10冊]第10巻 徳川実紀 第2編 明治35 大猷院殿御実紀,大猶院殿御実紀附録
    [第11冊]第11巻 徳川実紀 第3編 明治35 厳有院殿実紀,厳有院殿御実紀附録
    [第12冊]第12巻 徳川実紀 第4編 明治36 常憲院殿御実紀,常憲院殿御実紀附録
    [第13冊]第13巻 徳川実紀 第5編 明治37 文昭院殿御実紀,文昭院殿御実紀附録,有章院殿御実紀,有章院殿御実紀附録,有徳院殿御実紀・上
    [第14冊]第14巻 徳川実紀 第6編 明治36 有徳院殿御実紀・下,有徳院殿御実紀附録,惇信院殿御実紀,惇信院殿御実紀附録
    [第15冊]第15巻 徳川実紀 第7編 明治37 浚明院殿御実紀,浚明院殿御実紀附録,幕府要職年表





    奈良文化財研究所 木簡字典(木簡画像データベース)
    http://jiten.nabunken.go.jp/
    古代史研究で重要な出土史料のひとつ木簡について、奈良文化財研究所が調査した5万点にせまるの木簡の釈文の検索、表示できる。



    E.(おまけ)有料だが自宅で引けるデータベース

    『国史大辞典』 国史大辞典編集員会編集 吉川弘文館
    日本歴史地名大系  平凡社
    誰でも読める 日本史年表 吉川弘文館
    江戸名所図会 ゆまに書房
    新編 日本古典文学全集 小学館
    日本国語大辞典第二版 小学館
    東洋文庫 平凡社 など

    有料だがジャパンナレッジhttp://www.jkn21.com/で検索可能。


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