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     知識はスタンドアローンでは存立できない。
     そして理解するとは結びつけること、知識のネットワークをつくり育てることに他ならない。
     今回は、こうした理解の捉え方を、最も直裁に実装化したISM構造学習法を紹介しよう。

     自分が今現在、何と何をどのように結びつけて理解しているかを繰り返し可視化し、これを増補改訂していく中で学習を進めていこうというアプローチである。



    (時間がない人のための概略)
    1 学びたいことから複数(20〜30個)の項目を拾い出す
    2 「この項目はこの項目とつながってる」と今の時点で分かるもの同士を結ぶ
    3 連結関係をdot言語で記述しGraphvizで階層構造(ネットワーク)図にする
    4 学習が進む度に、結びつきを追加/修正し構造図を改訂していく


    (関連記事)
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    ISM法とは

     ISM法(Interpretive Structure Modeling)は、元々、社会システム工学で開発された手法である。社会システムのように複雑に関連しあった要素の集合体(システム)について、システムの挙動・特性を見るためのデータが入手し難かったり、定量的な数理モデルの作成が難しい場合に適用する手法として開発された(Warfield 1974, 1976)。

     その心眼をぶっちゃけて言えば、穴だらけでも分かってるところからとにかく地図を描く、そして描いた地図に修正/追加を繰り返していくアプローチといえばいいだろうか。
     
     ISM法の教育への応用は佐藤隆博によって先鞭がつけられた(佐藤19781979)。
     ISM法を適用することで、教育における目標行動や学習内容(これらの要素は複雑に関連し合っており全体像を描くことは容易ではない)の関連構造を構造階層図として描き出すことができる。

     この構造階層図は、完成品というよりむしろ繰り返し修正/追加していくものである。
     描き出された構造階層図を見てそれを作り替えることの繰り返しが、教師や教材作成者、そして学習者の理解を手助けしていくのである。
     

    ISM法の手順

     ISM法の特徴は、我々が心に抱いている複雑なシステムについてのイメージを、システムの構成要素の一対比較を元に、明確な姿として浮かび上がらせ全体像を一目で把握させようとするところにある。

     その手順を簡単に述べると次のようになる。

    (1)システムを構成している要素を拾い上げる。

    (2)上下関係、因果関係、前後関係など方向性をもった要素間の関係を取り上げる。
    →その関係を全要素を縦横に配置した直接関係マトリクス(隣接マトリクス adjacency matrixともいう )に記入する。

    (3)直接関係マトリクスをもとに、ISMプログラムをコンビュータで実行すると、要素配置法によってネットワーク状に表現した階層構造図を描き出してくれる。

    (4)階層構造図を見て、必要なら隣接マトリクスを作り直す((2)から繰り返す)。また、学習が進んだ段階で作りなおす。


     さて、学習要素の間の関係をネットワーク図で描く試みは、ISM法以前から様々に取り組まれてきた。しかし、

    ・要素の数が数十個程度でも、全体の構造を把握できてない(これから把握したいと思っている)場合、関連構造図を描くことはかなり煩雑でたいへん手間がかかる。
    ・構造を把握している場合ですら、見やすく分かるやすい関連構造図を描くのは難しく手間がかかる。

    など実用上めんどくさい点も多かった。

     人間は元より多数の要素を同時に取り扱うのが得意ではない。だからこそ、多数の要素の関係を一枚の図にまとめることに価値がある。

     ISM法では、人間が得意でない部分をある程度コンピュータに任せることできる。。
     つまり、要素の間の直接的関係(どれとどれが関係があるか/この要素と関係あるのはどれか)だけに注目し拾い上げていくだけでよく、全体の配置や構成を人間が考える必要がない。
     

     ISMプログラムは、隣接マトリクスから、可到達マトリクス(reachability matrix)を計算し、さらに階層的有向グラフの配置を産出してくれるのだが、現在では例えばオープンソースのソフトウェアを使ってもっと楽することができる。
     

     今回はdot言語とGraphvizを使ってみた。


     Graphviz本家のホームページのダウンロード
      http://www.graphviz.org/Download..php 
        (Linux, Windows, Mac OS X用)


     日本語での解説は、
     ・Graphviz チュートリアル
       http://homepage3.nifty.com/kaku-chan/graphviz/

     ・dotを使ったグラフ描画
       http://www.cbrc.jp/~tominaga/translations/graphviz/dotguide.pdf 

     ・dot言語(ウィキペディア)




     dot言語では、方向性をもった要素間の関係(たとえばAからBへの関係)をそのまま


     A -> B; 


    と書けばいい。つまり、あらためて隣接マトリクスにまとめる必要はない。

     したがってすべての要素をあらかじめ拾い尽くしておかなくても、後から新しい要素が追加してもよい。

     個別の関係をバラバラに並べて書くだけで、全体としてどんな結びつき/構造が組み上がるか、それをどのように配列して描くかはすべてコンピュータに任せておけばいい。

     たとえばAからBへの関係、BからCへの関係、CからAへの関係があり、Dはどの要素とも関係せず孤立しているとする。
     これを表す全体のスクリプトは例えば次のようになる。



     digraph{ 
      A->B; 
      B->C; 
      C->A; 
      D; 
     }




     これをテキストファイルとして保存し、Graphvizというソフトウェアで開けば次のような階層構造図が描かれる。

    mini.png



    ISM構造学習法の実際ー世界史を素材に

     好村孝則は、世界史の授業(『唐の統一』)において、教師のみならず学習者それぞれがISM構造学習法を使い階層構造図を描いた授業実践を報告している(好村 1993)。
     

    (1)構成要素の拾い上げ

     中国史から『唐の統一』というテーマについて、政治、経済、社会、文化、宗教の各ドメインからそれぞれ4つの事象を取り出し、合計20の歴史的事実を選び出した(便宜のため、それぞれに1~20の番号をふった)。

    (政治)
    1.李淵が建国、2代太宗の貞観の治、6代玄宗の開元の治
    2.三省六部御史台からなる中央官制、科挙の実施
    3.律令格式による法体系の整備
    4.征服地統治のための都護府設置

    (経済)
    5.均田制により農民は土地を支給された
    6.農民は租庸調などの税を負担した
    7.農民は徴兵の義務を負担した
    8.貴族には土地所有を認めた

    (社会)
    9.均田農民は移動の自由を持たなかった
    10.貴族は都市で豊かな消費生活を送った
    11.長安は国際都市として繁栄した
    12.奴婢は貴族に隷属し荘園を耕作した

    (文化)
    13.唐文化の特色は貴族趣味にある
    14.唐詩が盛んに作られた
    15.儒学は学問として進歩しなかった
    16.唐文化の特色は異国趣味にあった

    (宗教)
    17.王朝・貴族は仏教を厚く信仰した
    18.玄奘は陸路、義浄は海路インドへ赴いた
    19.長安には多くの仏教寺院が建設された
    20.王室は外国宗教の信仰に寛容だった



    (2)要素間関係の抽出

     生徒には、20の歴史的事実をカードにしたものが配られた。
     生徒はこれまでの学習の成果を使って、カード間の関連性を考察し、関連のあるカードを選んでいった。


    (3)階層構造図の描き出し
     
     ここでx君が拾いだした関係を階層構造図にしてみよう。
     
     x君が拾いだした関係は(番号で表すと)
     2 -> 3 -> 4;
     5 -> 6 -> 7;
     10 -> 11 -> 16;

     これをdot言語で記述するとこうなる。


     digraph{
      2 -> 3 -> 4;
      5 -> 6 -> 7;
      10 -> 11 -> 16; 
     }



     番号どうしをつないだものでなく、歴史的事実の記述を階層構造図に取り入れるためには、あらかじめひな形として次のようなファイルを生徒に配っておくといい(青色の部分がx君が自分の発見した関係を記入したものである)。


    digraph{
    node [shape=plaintext];
    /*これ以降にあなたが発見した関係を書きなさい*/

    2 -> 3 -> 4;
    5 -> 6 -> 7;
    10 -> 11 -> 16; 



    /*政治*/
    1 [label="1.李淵が建国、2代太宗の貞観の治、6代玄宗の開元の治"];
    2 [label="2.三省六部御史台からなる中央官制、科挙の実施"];
    3 [label="3.律令格式による法体系の整備"];
    4 [label="4.征服地統治のための都護府設置"];
    /*経済*/
    5 [label="5.均田制により農民は土地を支給された"];
    6 [label="6.農民は租庸調などの税を負担した"];
    7 [label="7.農民は徴兵の義務を負担した"];
    8 [label="8.貴族には土地所有を認めた"];
    /*社会*/
    9 [label="9.均田農民は移動の自由を持たなかった"];
    10 [label="10.貴族は都市で豊かな消費生活を送った"];
    11 [label="11.長安は国際都市として繁栄した"];
    12 [label="12.奴婢は貴族に隷属し荘園を耕作した"];
    /*文化*/
    13 [label="13.唐文化の特色は貴族趣味にある"];
    14 [label="14.唐詩が盛んに作られた"];
    15 [label="15.儒学は学問として進歩しなかった"];
    16 [label="16.唐文化の特色は異国趣味にあった"];
    /*宗教*/
    17 [label="17.王朝・貴族は仏教を厚く信仰した"];
    18 [label="18.玄奘は陸路、義浄は海路インドへ赴いた"];
    19 [label="19.長安には多くの仏教寺院が建設された"];
    20 [label="20.王室は外国宗教の信仰に寛容だった"];
    }




     要素(ノード)を囲みなしのテキストのみの表示とし、ラベル機能を使って、番号にそれぞれの歴史的事実の記述を割り振っている。

     これにx君の見つけた関係を取り入れ、階層構造図を描くと次のようになる。

    tou_x.png


     発見された関係は矢印で結ばれているが、どの要素も結びつかないままの項目が多数残っている。
     政治・経済・社会の各要素をそのドメインの内のみで結びつけていて、歴史事実聞の関連を分野をこえて把握するには至っていない。

     なによりISM法を使うほどの複雑な関連はここにはない。
     x君は「こんなもの手で描けば済むのに何をわざわざ面倒くさいことをするんだ」と思っているかもしれない。

     しかし、ここが重要だが、x君の理解は豊かではないが間違っているのではない。
     我々が採用した理解の捉え方〈理解するとは結びつけること〉から言えば、理解は〈正しい〉〈間違っている〉の二分法で計れるものではない。
     事実、x君が見つけた関係をそっくり含みながら、他の関連をも見つけ出すことでより豊かなものとなるような理解があり得るのだ。


     これに対してy君が見つけた関係から階層構造図を描くと次のようになった。

    tou_y.png


     孤立した項目はぐんと減り、政治・経済・社会の項目については分野を越えて一つながりのものとして構造化されている。
     しかし宗教の項目は他の分野の項目とは結びついておらず、おそらくy君の理解(認知構造)においては、宗教の項目と政治・経済・社会のそれとは別個のものとして把握されている。
     また文化の項目についても他の項目との結びつきは十分でない。


     次に示すのは、教師が拾い上げた関係からつくった階層構造図である。

    tou.png


     階層構造図は大きく見ると3つの枝に分かれている。
     図で左側の枝は、「4.征服地統治のための都護府設置」から「19.長安には多くの仏教寺院が建設された」まで広がる。唐の対外膨張(外族の部落においた州(羈縻州)は内地の州をはるかに上回り850州余もあったといわれる)とそれがもたらした(文化/宗教に及ぶ)国際性のまとまりである。
     図の右側の枝は、貴族文化とそれを支えた社会経済的基盤のまとまり、そして図の中央の枝は国家/政治制度から農民支配と経済制度へ広がるまとまりとなっている。

     もちろんこの階層構造図が完成形という訳ではない。
     むしろ、おそらく律令制、貴族文化、国際性といった切り口で、この時代を把握する教師の理解(認知構造)が階層構造図に反映しているといえる。
     その意味では、別の見方/理解の仕方から、別の関連・結びつきを追加することは当然考えられる。
     たとえば「15.儒学は学問として進歩しなかった」という項目は、儒学が科挙の試験科目となり経学として固定されて活力を失った上に利禄のための学に堕してたせいという側面があり、そうすると「2.三省六部御史台からなる中央官制、科挙の実施」の項目との間を矢印で結びたくなるだろう。
     しかしこうした議論ができるのは、階層構造図という分かりやすい形で理解の仕方(認知構造)を明示化したからである。
     

     あなたが作った階層構造図はあなたの理解(認知構造)を明確化する。
     他人や、過去の(学習する前の)自分が描いた階層構造図は、あなたの理解(認知構造)に挑み、逆目を立て、磨いてくれる。
     コンピュータが描いた階層構造図が納得行かない場合こそ、意識化していなかった関連に気付き、自分の理解を確認しまた更新できる機会である。
     ISM構造学習法は、理解(認知構造)を明確化し、それを更新する機会を生み出すアプローチである。



    ISM構造学習法の応用

     紹介した事例では、最初の要素の抽出を教師がやってくれた。学習者(生徒)は抽出された要素のカードを配ってもらえばよかった。
     独学者がISM構造学習法を用いるには、要素の抽出から自前で準備しなければならない。
     実施に関わるTipsをいくつか挙げておこう。


    ◯定理ー証明もの

     定理とその証明の積み重ねで書かれた数学書などの場合、ISM構造学習法は最も使いやすい。
     登場する定理を取り上げればそのままシステムの要素となるし、要素間の関係は定理の証明に明記されているからだ。
     つまり証明部分で使われている(参照されている)他の定理や定義が、この定理が関係する要素を示している。

     以前の記事でdot言語とGraphvizを紹介した際、エウクレイデス(ユークリッド)の『ストイケイア(原論)』第1巻を例に、定義・公理・定理の間の関係を階層構造図に描いたことがあった。

    フリーソフトで3分で描くユークリッド原論の命題関連図/人文系のためのグラフ表現 読書猿Classic: between / beyond readers フリーソフトで3分で描くユークリッド原論の命題関連図/人文系のためのグラフ表現 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加

    euclid1.png

     この場合、問題となるのは、要素間の関係が拾い出せないことよりも、むしろ拾いすぎてしまう(その結果、描いた階層構造図が複雑すぎてしまう)ことの方だろう。
     対処法としては、すべての要素間の関係を拾い終えた後に階層構造図を描くのではなく、少し進む度にくりかえし階層構造図を描いていくことである。
     より要素の数が少なければ階層構造図はシンプルなものになる。そしてシンプルな以前の段階の階層構造図を見ていれば、次第に複雑になっていっても、最初からまるごとの階層構造図を与えられるよりもずっと理解がしやすい。



    ◯目次と索引の利用

     数学書のように、証明に参照関係が明記してあるテキストは少ない。
     自前で要素を拾い上げる際に利用できるのが目次と索引である。

     まずは目次に使われているキーワードを拾い上げて、それをベースに関係を拾っていこう。
     最初はあまり手を広げない(多くの項目を階層構造図に盛り込もうとしない)ことがポイントである。
     そして関係を発見する度に追加し階層構造図を描きなおすのがよい。
     スモールステップで、すこしずつ階層構造図を成長させていく方が、全体を把握しやすい。



    (ネット上でdot言語による描画を試せるページ)
    ・Graphviz CGI demo
      http://www.drk7.jp/pub/tools/graphviz/graphviz.cgi


    (ネット上でISM法を試せるページ)
    ・知識構造図作成支援システム(デモ版)
      http://web.sfc.keio.ac.jp/~suzuryo/study/ism/src/demo/index.html

    ・ISM,DEMATEL分析ソフト
      http://www27.atpages.jp/hidmat/ism_dematel/



    (参考文献)
    Warfield, J.N.(1974) Toward interpretation of complex structural models. IEEE Trans., SMC- 4(5): 405-417.
    Warfield, J.N. (1976) Societal System. John Wiley & Sons,New York, pp. 204-284.
    佐藤隆博(1978) 「複雑な学習プログラムの構造の階層的図示法一目標行動分析へISM法の適用」『電子通信学会教育技術研究会資料』 ET 78-4, pp.23-2.
    佐藤隆博(1979)「ISM去による学習要素の階層的構造の決定」『日本教育工学雑誌』4, pp.9-16
    関谷順太(1992)「ISM法の構造図作成プログラムの試作」『北九州職業訓練短期大学校紀要』第4号、pp.29-36. http://www1.bbiq.jp/sekiya_z/report/ism91.html
    好村孝則(1993)「認知構造の外部表現化による世界史学習評価の研究」『社会科研究』第41号,pp.69-78.

    佐藤隆博(1980)『授業設計と評価のデータ処理技法:ISM教材構造化法とS-P表の活用法』明治図書出版.
    椹木義一・河村和彦編(1981)『参加型システムズ・アプローチ:手法と応用』日刊工業新聞社.
    佐藤隆博編著(1987)『ISM構造学習法』明治図書出版.
    佐藤隆博(1996)『構造学習法の入門―コンセプトマッピング・アプローチ』明治図書出版.

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    少女:このまえの近代デジタルライブラリーの話だけど。
    無料で手に入る実力→近代デジタルライブラリーから迎えた40の辞書たちを紹介します 読書猿Classic: between / beyond readers 無料で手に入る実力→近代デジタルライブラリーから迎えた40の辞書たちを紹介します 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加

    少年:うん。

    少女:百科事典とか説話の『大語園』は現代文だから読めるけど、イチオシだった『古事類苑』とか『広文庫』とか『和漢三才図会』って、結局、漢文が分からないと読めないじゃない?

    少年:うーん、近代に入るまで公式な文書や学術文献からプライベートな手紙まで基本的に漢文で書くものだったから。日本だけじゃなく、中国はもちろん、朝鮮半島からベトナムあたりまで。ヨーロッパだとラテン語にあたると思う。


    漢文が占める割合の歴史変遷

    seiryoku1.png
    seiryoku2.png
    seiryoku3.png
    seiryoku4.png

    (出典:古田島 洋介、 湯城 吉信『漢文訓読入門』明治書院2011、pp.4-7)




    少女:じゃあ聞くけど、どうやって読んでるの?

    少年:うーん、やっつけだけど。英語みたいな感じ。

    少女:ちゃんと語学として勉強しろ、ってこと?

    少年:まじめに言えばそうなんだろうけど、漢文って語の並べ方は結構英語と似てるんだ。英文法を流用しても、そこそこ何とかなる。

    少女:ほんとに?

    少年:いわゆる五文型とかそのままだし。

    第1文型 主語+動詞
    雀  啼。
    Bird  sings.
     雀  啼(な)く。
    雀はさえずる。

    第2文型 主語+動詞+補語
    君 為   相。
    You are a minister.
    君、相なり。
    あなたは宰相である。

    我    人。
    I  am a man.
    我は人たり
    私は人間です。


    第3文型 主語+動詞+目的語
    我 愛  之。
    I  love  this.
    我これを愛す
    私はこれが大好きです。

    第4文型 主語+動詞+間接目的語(〜に)+直接目的語(〜を)
    王  與   臣  地。
    King gives a subject land.
    王は臣に地を與(あた)ふ。
    王は臣下に領地を与える。

    第5文型 主語+動詞+目的語+補語
     世   謂  吾   賊。
    People  call  me  a bandit.
     世は吾を賊と謂ふ。
     世間の人は私を賊だという。
     

    少女:たまたま当てはまるものを選んできてない?

    少年:そんなことない。漢文は語順を勝手に変えられないから。

    少女:変えられないってどうして?

    少年:ラテン語みたいに単語が変化したり、日本語みたいに助詞をつける言語だと、語順を入れ替えても、どれが主語でどれが目的語か分かる。たとえば「王様は臣下に領地を与える。」を「王様は領地を臣下に与える。」にしてもいい。漢文でこんな風に語順をひっくり返して「王與臣地」を「王與地臣」にしたら、「王は地に臣を與ふ(王様は大地に臣下を与える)」に意味が変わってしまう。

    少女:なんか生け贄みたい。でも英語と違うところもあるでしょ?

    少年:もちろん。まず修飾語は被修飾語の前に来る。

    少女:え?英語もそうでしょ。a blue book(青い本)っていうし。

    少年:名詞を修飾するものは名詞の前だけど、動詞を修飾するものも動詞の前。たとえば英語ならcome from Japan(日本から来る)と動詞comeの後ろに前置詞句from Japanがくるけど、漢文の場合は「自倭国来」と動詞「来る」の前に「自倭国(倭国より)」が入る。


      賢人 自 倭国 来。
     A wise man comes from Japan.
     賢人、倭国より来る。
     賢い人が日本からやってくる。
     

    少女:じゃあ、あれはどうなるの? 再読文字ってやつ。あれが一番訳が分からないんだけど。

    少年:あれも動詞を修飾してるだけ。だから動詞の前に来る。英語でも、たとえば動詞の前にcanをいれて、I swim.(私は泳ぐ)→I can swim.(私は泳げる)にしたり、shouldを入れてYou swim.(君は泳ぐ)→You should swim.(君は泳ぐべきだ)にするけど、あれと似た感じ。

    少女:つまり英語の助動詞ってこと?でも英語を訳すときも再読なんかしないわよ。

    少年:漢文でも、動詞を修飾してるけど再読しないものがあるよ。説明の都合でこっちを先にするけど

    汝 往 京師。
    You go to the city.
    汝 京師へ往(い)く。
    おまえは都へ行く。

    汝 可 往 京師。
    You can go to the city.
    汝 京師へ往(い)くべし。
    おまえは都へ行くことができる。


    少女:英語でいうとcanを動詞の前につけるみたいに、「可」を動詞「往」の前につけているのね。

    少年:見て欲しいのは、読み下し文で「〜べし」という助動詞をついてるけど、次の例文だど

    汝  耐 苦
    You stand pain.
    汝 苦に耐ふ。
    おまえは苦痛に耐える。

    汝 能 耐 苦
    You can stand pain.
    汝 能(よ)く苦に耐ふ。
    おまえは苦痛に耐えることができる。


    少女:えーと、漢文と英語までは同じよね。英語でいうとcanを動詞の前につけるみたいに、「能」を動詞「耐」の前につける。でも、今度は書き下し文に「〜べし」はついてないね。

    少年:そのかわりに「能(よ)く」っていう副詞を前に入れてる。このブログだと元旦の記事で、日本語は意味の核(コア)を判断なんかを表す層が包み込むって話があったけど、英語や漢文の助動詞の意味を日本語に持ってくるときに〈移しどころ〉が動詞の前後に二つあるんだ。そして、二つとも使わないと元の意味が表せない場合がある。

    aux-advaux.png


    少女:そんなのあるかな?

    少年:例えばnever +動詞を日本語に移そうとすると「決して+(動詞)+〜ない」って動詞の前後の二つを使うでしょ。

    never-kessite.png


    少女:再読文字もそうだっていうの?

    少年:うん。また例を出すけど

     聖人  惜  寸陰。
    A saint value a moment.
    聖人 寸陰を惜しむ。
    聖人はわずかな時間を惜しむ。

      人  当  惜  寸陰。
    A man should value a moment.
    人 当(まさ)に寸陰を惜しむべし。
    人は当然わずかな時間でも惜しむべきだ。


    少女:「惜」って動詞の前に「当」って助動詞をつけたのね。訓読して書き下し文には「当(まさ)に____べし」で動詞を挟んでる。

    masani-beshi.png


    少年:意味は「当然〜すべきである」。「再読文字」って言い方だと、その文字の責任というか性質みたいな言い草だけど、動詞の前後を挟むのはむしろ受け取る側の日本語の性質なんだ。neverの場合も、ただ動詞の後に「〜ない」をつけるだけじゃその意味を表現しきれない、だったらもうひとつ使える動詞の前におく副詞を使って「決して___ない」でどうだ、ってことなんだけど。

    少女:「当」も同じ感じ?

    少年:これをただ「〜べし」だけにすると、「べし」って助動詞は、さっき見たように「可能」って意味もあれば、推量(〜にちがいない)や意思(〜するつもりだ)や当然・義務(〜すべきだ)と、いろいろある。だったら動詞の前に副詞「当(まさ)に」を付けることで、当然・義務の意味だとはっきりする。次の例だと……

    汝 宜 改 之。
    You had better mend this.
    汝 宜(よろ)しく之を改むべし。
    君はこれを改めた方がいい。


    少年:これも当然・義務の「べし」だけど、「宜しく」が前についてるから、さっきの「当」よりは少し弱い「〜した方がいい」って意味になるんだ。


    少女:少し分かった気がするけど、じゃあ、あの読まない字〈置き字〉ってのは何なの?

    少年:〈置き字〉で一番良く出てくる「於」は前置詞なんだけど、あまりにもいろんな使われ方をするんで、いっそ文字自体は読まないことにして、送り仮名を取り替えることで処理したんだ。

    少女:どういうこと?

    少年:いろんな流派があった訓読のルールを整える時に、同じ漢字はなるべく同じ読みをしたかったんだけど、同じ漢字でもいろんな意味・機能を持つのがある。たとえば「之」だと、動詞だと〈行く〉という意味だし、代名詞だと〈これ〉になるし、助詞だと〈〜の〉という意味だ。これだとまだ品詞が違うからいいけど、「於」は前置詞だけで5つくらい意味・機能がある。英語で言うとinとかformとかtoとか、比較のthanとか受け身のbyとかね。

    少女:一つの文字に5つも違う読み方があると混乱するってこと? でも、意味が5種類あるなら読み分けた方が分かりやすいんじゃない?

    少年:訓読の方法が整ってきたのは平安時代らしいんだけど、それまでは訓読の仕方もいろいろで、もっぱら原文の意味を分かりやすく伝えるにはどうしたら、ということに努力を注いでた。

    少女:普通の意味で良い翻訳ね。

    少年:そう。でも、それってどうしてもケースバイケースになる。同じ言葉でも、どんな文章のどんな箇所に現れるかで違って訳した方が良いはずだし。これに対して、平安時代に訓読の方法が整ってくると、それまでよりも意味がわかりにくい読み下し文ができるようになった。

    少女:たとえ意味がわかりにくくなっても、ルールとしての統一性を重視したってこと?

    少年:それともう一つ。漢文を原語のまま読める人が減っていって、漢文を読み上げる場合、訓読して読み下ししたものを声に出して読むようになったんだ。文字ごとに読み方を確定したいという動機の裏には、こういうニーズもあった。

    少女:よく分からないけど、それって大事なことなの?

    少年:書物が貴重な時代には、声を出して読み上げるのが普通の(周囲の人を含めたパブリックな)読書法だったし、記憶法(暗唱法)も声を出して読むことに依存していた。だから読み方のルール化は、音声上の正書法みたいなものだった。----もともと「よむ」って和語は「数を数える」って意味しかなかったんだ。いまでも「サバを読む」って言い方に残ってるけど。そこから「声を出して唱える」になって「朗読する」って意味になって、今の「読む」に近づいていくんだけど。

    少女:へえ。

    少年:漢文の読み方(訓読)は、こんなふうに早い時代にルールを決めて固定化したから、古い時代の日本語での読みがそのまま残ってしまったところもある。その後日本語が変わっていくと、どんどん離れていくことになる。学校の古文でならう文法よりも古い時代の言葉使いがね。

    少女:そうなの?

    少年:たとえば「蓋」を「けだし」と読むのは奈良時代以前の用法だし、「べし」+「む」を「べけん」と撥音化するのとかね(平安時代だと「べからむ」)。

    少女:……ああ、そうか。

    少年:うん?

    少女:すごい当たり前のこと思ったんだけど、一方に漢文のルールがまずあって、受け止める側の日本語の古文のルールがもう一方にあって、その間をつなぐ訓読のルールをつくっていった訳ね。で、出来上がった訓読のルールだけを見てると、どこからどこまでが漢文サイドの話で、日本語サイドの話か分かりにくくて、結局覚えろみたいな感じがしてイヤだったんだと思う。

    少年:多分、意味をとるだけだと漢文のルールだけを学べばいいんだけど、日本でずっとやってきた訓読はそれ以上に「声に出して読む」ってニーズを満たすものだったんだ。だからもっぱら外国語(中国語)として漢文を学ぼうって話は度々出てくるんだけど、中国語の発音を学ぶ機会がないから無理、なんてよく分からない反対理由が出てくる。

    少女:声に出して読むのは譲れないから、訓読しないなら中国語発音って話になるのか。でもレイヤー(層)としては、中国語というか漢文のルールが一番底にあるよね。そっちを先にかじってからやれば、少しは訳のわかる漢文訓読になる気がするんだけど。中国語までやる気がない人向けに何かないの?

    少年:自分がやったのだと、復文を中心にするかな。

    少女:復文って?

    少年:訓読の反対。ナマの漢文(白文)を日本語の読み下し文に変換するのが訓読でしょ? その反対だから、読み下し文からナマの漢文(白文)を再生することを復文っていうんだ。

    少女:どうしてそれが漢文のルールの勉強になるの?

    少年:訓読をちゃんとやろうとしたら、さっき言った3つの知識が全部必要になる。
    ・漢文のルール
    ・日本語古文のルール
    ・訓読の規則(訓点のルールなど)

    少女:うん。

    少年:でも、スタートが読み下し文なら、どんな助動詞を活用するか(古文のルール)とか、返り点をどんな順序で読むか(訓点のルール)は気にしないでいい。すでにやってあるから。ナマの漢文(白文)を再生するのだから、漢文のルール、どんな語順で並べるべきかに集中できる。

    少女:でも、それって英作文ならぬ漢作文じゃない。難しくないの?

    少年:いや、むしろ与えられた単語の並べ替えに近い。書き下し文には、元々の白文にあった漢字がほぼそのまま残ってる。助動詞になったり、「於」みたいに機能に応じて送り仮名化したものは書き下し文の中には無いけど、その部分は漢文のルールでもキモになる部分だから、そこだけ学べばいい。

    少女:ちょっと試しにやってみてよ。

    少年:じゃあ簡単なのを。書き下し文「我 甚だ之を愛す」だと、漢字は4つだ。

    少女:主語+動詞+目的語+補語の順で並ぶんだよね。主語は「我」で、動詞は「愛す」、目的語は「之」かな。

    我 愛 之。


    少年:あとは「甚だ」だけど、これは副詞で動詞を修飾してる。

    少女:じゃあ動詞「愛」の前に入れよう。これでいい。

    我甚愛之。


    少年:正解。こんな風に一度自分で再生した漢文(白文)は、訓点なしで書き下し文にできると思う。じゃあ次は複文で少し長いのを。書き下し文「門人厚くこれを葬らんと欲す」だと。

    少女:えーと、主語は「門人」だよね。動詞は「欲す」だと思うけど、「葬らん」をどうしよう?

    少年:英語で言うと Students want they bury this handsomely.みたいな漢字かな。Students want〜の後ろに、もう一つ文章が埋め込まれている。

    少女:じゃあ「門人 欲 〜」の「〜」のところに目的節として「門人葬之」が入るのかな。

    少年:そう。「厚く」を副詞で入れたいから「門人厚葬之」で、漢文では主語の繰り返しは省略できる。

    少女:じゃあ、こんな感じ?

    門人 欲 厚葬之。




    (参考文献)
    中国語と漢文―訓読の原則と漢語の特徴 (1975年) (中国語研究学習双書〈12 監修:藤堂明保,香坂順一〉)中国語と漢文―訓読の原則と漢語の特徴 (1975年) (中国語研究学習双書〈12 監修:藤堂明保,香坂順一〉)
    鈴木 直治

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     これまで何度かやった、Google Scholarの被引用数表示機能を使って、書籍について被引用数の多い順に並べたものの最新版である。年末にやるはずだったがずれ込んでしまった。

     遺漏が少しでも減るように、今回はWikipediaのList of philosophers(1611人)とList of economists(966人)にいる者について残らず調べることにした。
     この作業によって新たにランクインしたのは、B.G.グレイザー, A.L.ストラウスの『データ対話型理論の発見―調査からいかに理論をうみだすか』、アレクシス・ド・トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』、ロナルド・ドゥウォーキンの『権利論』の3つだけだが、何でもやってみるものである。

     Google Scholarの被引用数表示機能を使ったので、昔の文献ほど不利な扱いになることなどは言うまでもない。
     
     また《名著》ということと、邦訳が手に入りやすいという理由から書籍に限ったので、被引用数が多くても論文は拾っていない。
     あと、いかに偉大でも、文学作品は被引用関係を明確にする習慣がないので、西洋世界の思想書の名著リストのようなものになった。これも前回通りである。

     それでも、いつか/これから何を読もうか迷った時のために、何かの役に立つかもしれない。



    (参考記事)
    あの「Googleが選ぶ20世紀の名著100選」を再審してみたら 読書猿Classic: between / beyond readers あの「Googleが選ぶ20世紀の名著100選」を再審してみたら 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加
    Googleが選ぶ思想書、哲学書ベスト100 読書猿Classic: between / beyond readers Googleが選ぶ思想書、哲学書ベスト100 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加
    何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2012年版) 読書猿Classic: between / beyond readers 何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2012年版) 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加
    インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50 読書猿Classic: between / beyond readers インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加
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    順位前回の順位訳書名(邦訳が無い場合は英語書名) 著  者著  者被引用数
    (2014)
    11科学革命の構造 トーマス・クーン 60734
    2圏外データ対話型理論の発見B.G.グレイザー, A.L.ストラウス55127
    32想像の共同体 ベネディクト・アンダーソン 48831
    48Mind in Societyエリ・エス・ヴィゴツキー 46968
    53正義論 ジョン・ロールズ 46877
    65Social foundations of thought and actionアルバート・バンデューラ 40183
    76監獄の誕生 ミシェル・フーコー 36643
    87現実の社会的構成 ピーター・バーガートーマス・ルックマン 31003
    99国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究アダム・スミス30221
    104行為と演技 アーヴィング・ゴッフマン 29927
    1110制度・制度変化・経済成果 ダグラス・C.ノース 29539
    1212ディスタンクシオン ピエール・ブルデュー 29008
    1311人間性の心理学 アブラハム・H.マズロー 28619
    1416レトリックと人生 ジョージ・レイコフマーク・ジョンソン 28184
    1519分離不安ジョン・ボウルビィ 27606
    1618哲学する民主主義 ロバート・D.パトナム 27198
    1720孤独なボウリング ロバート・D.パトナム 27195
    1817The Constitution of Society アンソニー・ギデンズ 27075
    1915集合行為論 マンサー・オルソン 26732
    2014幼児期と社会 エリック・H.エリクソン 26596
    2131哲学探究 ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 25966
    2224ジェンダー・トラブル ジュディス・バトラー 25474
    2323資本主義・社会主義・民主主義 ヨーゼフ・A.シュンペーター 24661
    2421つきあい方の科学 ロバート・アクセルロッド 24279
    2525種の起源チャールズ・ダーウィン24119
    2627Outline of a Theory of Practiceピエール・ブルデュー 24001
    2722資本論カール・マルクス23990
    2826言語と行為 ジョン・L.オースティン 23526
    2941性の歴史 ミシェル・フーコー 22772
    3029精神・自我・社会 ジョージ.H.ミード22686
    3134モダニティと自己アイデンティティ アンソニー・ギデンズ 21748
    3232文法理論の諸相 ノーム・チョムスキー 21666
    3330論理と会話ポール・グライス21663
    34圏外経済発展の理論 ヨーゼフ・A.シュンペーター 21004
    3533危険社会 ウルリッヒ・ベック 20834
    3637社会理論の基礎 ジェームズ・コールマン 20810
    3740雇用・利子及び貨幣の一般理論 ジョン・M.ケインズ 20660
    3835民主主義の経済理論 アンソニー・ダウンズ 20460
    3938人的資本 ゲーリー・S.ベッカー 20439
    4036社会理論と社会構造 ロバート・K.マートン 19751
    4144Society and the Adolescent Self-Image モリス・ローゼンバーグ 19250
    4242The Rise of the Network Society マニュエル・カステル 18820
    4345行動の機構 ドナルド・O.ヘッブ 18594
    4465生態学的視覚論 ジェームズ・J.ギブソン 18387
    4557科学的発見の論理カール・ポパー 18242
    46101民主主義と教育 ジョン・デューイ 18151
    4746オーガニゼーションズ ハーバート・サイモンジェームズ・マーチ 17977
    4839ゲームの理論と経済行動 フォン・ノイマンオスカー・モルゲンシュテルン 17838
    4947ポストモダニティの条件 デヴィッド・ハーヴェイ 17778
    5056スティグマの社会学 アーヴィング・ゴッフマン 17641
    5148経営行動 ハーバート・サイモン 17636
    5255自由と経済開発 アマルティア・セン 17616
    5353暗黙知の次元 マイケル・ポランニー 17273
    5451ポストモダンの条件 ジャン・F.リオタール 17254
    5558知の考古学ミシェル・フーコー 17222
    5650言語行為 ジョン・R.サール 16601
    5759社会体系論 タルコット・パーソンズ 16379
    5861認知意味論 ジョージ・レイコフ 16223
    5970精神の生態学 グレゴリー・ベイトソン16061
    6049プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 マックス・ウェーバー 15948
    6154グラムシ獄中ノート アントニオ・グラムシ 15918
    6263システムの科学 ハーバート・サイモン 15615
    6362対人関係の心理学 フリッツ・ハイダー 15511
    6460大転換 カール・ポランニー 15472
    6566さまよえる近代 アルジュン・アパデュライ 15107
    6664統率・束縛理論ノーム・チョムスキー 15034
    67圏外アメリカのデモクラシーアレクシス・ド・トクヴィル14914
    6843知覚の現象学 M.メルロ=ポンティ 14878
    6968個人的知識 マイケル・ポランニー 14650
    7079美徳なき時代アラスデア・マッキンタイア14565
    7169文法の構造 ノーム・チョムスキー 14548
    7271経験と教育 ジョン・デューイ 14539
    7372Bodies that Matter ジュディス・バトラー 14404
    7452コミュニケイション的行為の理論ユルゲン・ハーバーマス14192
    7567経済と社会マックス・ウェーバー14142
    7673ミニマリスト・プログラム ノーム・チョムスキー 13864
    7774Human Problem Solving ハーバート・サイモン 13646
    78圏外Frame analysisアーヴィング・ゴッフマン 13550
    7976言葉と物ミシェル・フーコー 13310
    8075社会的選択と個人的評価 ケネス・アロー 13272
    8183千のプラトージル・ドゥルーズフェリックス・ガタリ12975
    8277脱工業社会の到来 ダニエル・ベル 12880
    8381アナーキー・国家・ユートピア ロバート・ノージック 12586
    8478A Treatise on the Family ゲーリー・S.ベッカー 12489
    8588グラマトロジーについてジャック・デリダ12392
    8698人間の進化と性淘汰チャールズ・ダーウィン12011
    8794公共性の構造転換ユルゲン・ハーバーマス11981
    88圏外夢解釈ジークムント・フロイト11968
    8987Political Liberalism ジョン・ロールズ 11913
    90圏外権利論ロナルド・ドゥウォーキン11875
    9192危険・不確実性および利潤 フランク・H.ナイト 11709
    9285社会分業論エミール・デュルケム11672
    9390真理と方法 ハンス・G.ガダマー 11642
    9496文明の衝突 サミュエル・P.ハンチントン 11611
    9593資本主義と自由 ミルトン・フリードマン 11482
    9691心の概念 ギルバート・ライル 11434
    97109人間本性論デイヴィッド・ヒューム 11376
    98圏外思考の方法ジョン・デューイ 11258
    9986存在と時間 マルティン・ハイデガー 11182
    100圏外The logic of practiceピエール・ブルデュー11115
    10195意味の復権ジェローム・S.ブルーナー 11073
    102圏外歴史の終わりフランシス・フクヤマ 11038
    10313Judgement under Uncertainty ダニエル・カーネマン 10778
    104圏外再生産 : 教育・社会・文化ピエール・ブルデュー, ジャン=クロード・パスロン10744
    105圏外文化と帝国主義エドワード・W.サイード10721
    10689権威主義的パーソナリティテオドール・アドルノ10666
    107人間行動の形成と自己制御アルバート・バンデューラ 10663
    10897可能世界の心理ジェローム・S.ブルーナー 10596
    109圏外生成音韻論概説N.チョムスキー,M.ハレ10321
    110102科学と人間行動バラス・F・スキナー10242
    111107リヴァイアサントマス・ホッブズ10208
    112100法の概念ハーバート・ハート10185
    113103The Architecture of Cognition ジョン・R・アンダーソン 10003
    114圏外精神分析入門ジークムント・フロイト9990
    115104哲学と自然の鏡 リチャード・ローティ 9904
    11699地に呪われたる者フランツ・ファノン9888
    117圏外社会理論の最前線アンソニー・ギデンズ 9866
    118圏外自殺論エミール・デュルケム9838
    119圏外Langage et pouvoir symboliqueピエール・ブルデュー9784
    120106有閑階級の理論―制度の進化に関する経済学的研究ソースティン・ヴェブレン9658
     
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