本当は誰もが知ってる《時間を生み出す》たった一つの冴えたやり方」のつづき

     いますぐやるべきことがどれなのか、「最も重要でもっとも懸念され最もやりたくないこと」が、あまりにいくつもあって選べない、優先順位がつけられないという人がいる。そんな人のために、何か指針となるようなものがあるだろうか?

     実はあまりない。

     事柄に優先順位が付けられない人は、そもそもその基準を果たすべき価値観についても、優先順位がついていない可能性が高いからだ。そういう人は、バリュー・ソーティング・カードなんかをやった方がいいのかもしれない。
     あるいは、周囲と比べてたかだか相対的に若いということが、なにか無限の時間を保証してくれるとかいう浮かれた夢でもみているかもしれない。それとも「すべてをやる」ことができるという、まだなにひとつやったことがない者だけが抱え込める甘美な思いこみにしがみついているのかもしれない。
     しかし我々の命も時間も能力も、あらゆるリソースは有限だ。
     無限の可能性とやらは、そのほとんどすべてを手放すことによってしか、何かたったひとつのことを実現するのにさえ役に立たない。

     それでも、あえて指針のようなものを出すならば、
    「最もやりたくないことを最優先せよ」
    ということになる。

     理由は3つある。

     ひとつめ。「やりたくないこと」のうちで「やらなくてすむこと」ならば、そもそもあなたを悩ませたりしないだろう。つまり頭の中から拭いされない「やりたくないこと」は、「やらずに済むわけにはいかない」ことなのだ。

     ふたつめ。「もっともやりたくないこと」は、これまで最も先のばしされてきた可能性が高い。加えて、時間が自然に解決してくれたり、誰かが助けて解決してくれたりする類の問題でない可能性も高い。もしどちらかに該当するなら、今の今まで「もっともやりたくないこと」として残っていないはずだからだ。

     みっつめ。「もっともやりたくないこと」は、最も数多く回避されてきた不愉快な感情と結びついている可能性が高い。
     不安や憂鬱といった不愉快な感情は、なんらかの仕方で回避できれば一時的な満足は得られるけれど、感情そのものは回避によって強まる、という性質を持っている。
     そのため、人は何度も回避行動をとり、ますます不快な感情を強めて、ますます回避行動をとるという悪循環に引きこまれる。それ以外には何一つできないまでに、回避行動が他の行動のための時間とリソースを浪費していく(これが感情障害や不安障害や様々な依存症を生みだし維持し悪化させる悪循環のからくりでもある)。
     したがって、「もっともやりたくないこと」をこれまでのように放置していれば、ますます手に負えないものになる危険が高い。
     その結果、「もっともやりたくないこと」のうちでも(なるべく思い浮かべないようにしている)最悪のこと、「ギブ・アップ」や「ドクター・ストップ」までいく可能性がある。

     どうすればいいか。答えはひとつ、しかも再三、述べてきた。

    「最もやりたくないこと」に今すぐ取り掛かるのだ。




    関連するエントリー

    本当は誰もが知ってる《時間を生み出す》たった一つの冴えたやり方

    それでも「先延ばし」がやめられないあなたのための一枚のシート


    関連記事
    Secret

    TrackBackURL
    →http://readingmonkey.blog45.fc2.com/tb.php/102-608250ac