認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy)の一つに論理情動行動療法(Rational Emotive Behavior Therapy)がある。もともと論理療法と言ったが、クライエントの問題の元になっている非合理的な信念を論破して変えていたが、そのうち非合理な信念を変えるのに、論破以外のアプローチも取りいれて、今のような長い名前になった。

     論理情動行動療法の技法にラショナル・ビリーフ・ソングというものがある。

     ラショナル・ビリーフとは、クライエントの不合理な信念とおきかえたい「合理的な信念」のことだが、この技法がおもしろいのは、答えを押しつけるのでなく、クライエントが今抱えてる(あまり合理的とは言えない)信念の方をクライエントに投げかけて直面させるところだ。

     ここに度を過ぎた完全主義者がいるとする。
     彼/彼女に、ちょっとは完全主義をやめろ、せめて柔らげろ、と言っても無駄であろう。指示は抵抗を呼び、ますます頑な完全主義者ができあがる。

     だから逆に「完全主義がどんなに素晴らしいか」という歌詞の曲を「処方」して、大声で歌わせるのである。しかも繰り返し。

     以下に完全主義者のためのラショナル・ビリーフ・ソングの一例を示す。

     メロディは「フニクリ・フニクラ」(あるいは「オニのパンツはいいパンツ」)から借りている。
     ご存知の方は唱和されたし。
     ご存知でない方は、YouTubeなどの動画サイトでメロディ・ラインをつかんで欲しい。「赤い火をふく 火の山へ」のところから、入っていただきたい。


    完全主義の歌(「フニクリ・フニクラ」の節で)

     おれーは完全主義者だ- 間違い-許せなーい
     ほんーの少しも間違うとー 自分を-許せなーい
     だから私は有能だ いつでもカンペキー
     他の人とは別格だ 偉人だー偉人だよー
     えらい えらい おれはえらいー
     すごい すごい おれはすごい
     ぜったい かんぜん 無欠の 論理性(せーい)
     落ち度のないのが ラショナリティ








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