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     単語が習得されるには、異なる文脈で6、7回出会うことが必要だという(Nation, I. S. P. (1990). Teaching and Learning Vocabulary (Teaching Methods). New York: Newbury House.)。


     今日では、ネットに接続できる環境なら、初出の英単語でも、1~3クリックで、何千という用例を見ることが可能だ。
     
     しかし、ただ読んだだけの単語は忘れやすい(Waring, R. &M. Takaki (2003)"At What Rate Do Learners Learn and Retain New Vocabulary from Reading a Graded Reader?" Reading in a Foreign Language 15: 130-165)。


     簡単に意味が分かると、その単語を「深い処理」することなく通り過ぎてしまって、せっかくの定着の機会を逸する可能性も高い。

     この機会に過剰学習(OverLearning:すでに獲得した知識、技能についてさらに反復・継続して学習し、それを強固なものとすること)して、せっかく出会った単語をメンタル・レキシコンに刻み込みたい、というのなら、さらにもう数クリックしてみる価値はある。


     以下は、英単語を、脳の違った部分にも行き渡らせるための数クリックである。

     
     例として「plausible」という単語でやってみた検索結果をそれぞれのステップでリンクしてある。
     まずはどういった結果が得られるかを見て欲しい。



    ステップ1.ググる Let's Google!
    (例)plausible 
     

    google1.jpg


    →これだけ意味や用例がたくさんヒットする。
     普通の用途なら、これで十分、お腹いっぱいだろう。

     しかし、この機会に過剰学習(OverLearning)のための、もう数クリックは以下。



    ステップ2.Google画像検索で線画オプション
    (例)plausible


     実際は、googleでの検索結果のところで、上にならんだ中から「画像」をクリックして、検索ツールにある「線画」をクリックするだけだが。

    google2.jpg


    →すると一コマ漫画やイラストなんかが見つかる。画像情報とともに処理されることで、違う文脈について「深い処理」が行われる。


    ステップ3.Google動画検索で「字幕付き」をクリック
    (例)plausible 
     

    google3.jpg


     これも、検索結果のところで、上にならんだ中から「動画」をクリックして、検索ツールにある「字幕付き」をクリックするだけ。最初は0-4分を選ぶといいかもしれない。

    →ニュース映像や講義、教材などの字幕付き動画が並ぶ。字幕付きなら、結構、追っかけて聞けるものだ。音声情報(+動画、+スクリプト)とともに処理されることで、違う文脈について「深い処理」が行われる。


     すべての単語について、すべてのステップを行う必要は無いだろう。

     だが、せっかくネットで出会った単語だ。ネット上の豊富な資源と結びつけることで、あなたのメンタル・レキシコンというネットワークに組み入れられる機会となるなら、それに越したことは無い。

     とくに、一度ググったほど(あなたにとって未知で、気になる)単語なら、やる価値はある。





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    (追記)

     googleをつかった検索→画像検索→動画検索の良い点の一つに、googleの「ウェブ履歴」が使えることがあります。

     これは英単語の検索履歴が、参照した画像・動画のサムネイルとともに、まとまって記録に残るということで、記憶の定着に抜群の効果があるspaced rehearsalをやるのにとても便利です。

     spaced rehearsalとは、間隔を空けて復習すること。たとえば1日後→3日後→1週間後→1ヶ月後・・・といった具合に、次に復習するまでの期間を広げていくと記憶の定着に効果的です。

     記憶は、最初に覚えた時ではなく、思い出すときに「覚えるに足るもの」として定着します。そして、思い出すのに労力が必要だったものの方が、より重要なものとして定着します。復習までの期間を長くすることで、思い出すための「負荷」を増している訳です。



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