■上場企業の社長の出身学部:経済学部23.6%、工学部系21.6%、法学部系20.2%
    (ソース)http://www.toshin.com/news/job/shachou/shachou_1.html
     ……メインは出身大学ランキングだけれど

    ■時価総額上位50社の社長のうち理系学部出身者は46%
    5・・・東大工 (三菱商事、三井物産、日立、三菱重工、シャープ)
    4・・・京大工 (キヤノン、住友金属、関西電力、三菱電機)
    3・・・東工大工 (任天堂、デンソー、ファナック)
    2・・・東北大工 (ソニー、KDDI)
    2・・・早稲田理工 (ホンダ、ミレアHD)
    1・・・北大工 (JFE)
    1・・・東大薬 (アステラス)
    1・・・阪大基礎工(伊藤忠)
    1・・・大阪市立大工 (コマツ)
    1・・・理科大理 (ヤフー)
    1・・・関大工 (松下)
    1・・・Ecole Polytechnique (日産)
    計23名

    (ソース)
     理系学部出身の社長 - BIGLOBEなんでも相談室​
     http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa3864654.html
      ……もとは2ちゃんねるのコピペだけど
    (その元 時価総額上位50社の社長、2007年5月1日時点 http://markets.nikkei.co.jp/ranking/stock/caphigh.cfm​ リンク切れ)



     日本の社長は、たとえメーカーであっても、人事・労務畑出身者が多いと言われてきた。
     何に比較して、という話にあるが、おそらく発明者・開発者が起業し、創業者社長になることが多いアメリカに比較して。

     その理由として、後発の工業国として、生産技術が高度化するまでは、賃金を低く抑えることが利益の(そして設備投資の)源泉だったから。
     高度成長以降は、企業内組合との労使関係が、労働市場を半ば企業内化した日本的経営では重要だったから(労働分配率の決定から、労働者のモラール維持に至るまで)。
     などがあげられる。

     そうした中では、一方で労働組合の委員長と人間関係を築くことができ、一方で経営層の思惑を熟知した上で落し所が分かり、そうした人間関係の駆け引きや調停をうまくやれる人材が「優秀」と評価され、人事部長等で「苦労」した後、日本的な「苦労に報いる出世」によって、取締役へとなるケースが少なくなかった。

     調整型社長を生み出す、こうした慣行にはもちろんマイナス面がある。
     人事部は事実上、組合対策がその業務の大半を占めるようになり、日本の場合、市場を通じても行われることが少ない生産要素(とくに労働力)の流動性が極端に低くなる。企業内での「配置転換」による「内部化された労働市場」は、とにかく人を張り付けてそのポストやポジションを守るという考えが温存され、慢性的な過剰設備や労働保蔵が行われる。こうして人事部が労働組合ごと「時代遅れ」になり、戦略的な人事が行われなくなる。

     しかし、高度成長のパイの分け合いという機能は失われ始めると、労使協調も定例的な「春闘」も形骸化していき、労働組合の組織率は低下し出し、人事部の対組合的業務も減っていく。どちらの変化も、緩やかではあったが、方向性は今後も変わりそうにない。

     もっとも冒頭に上げた理系出身の社長たちは、「最もつぶしがきく」営業職等を経験して来た人たちなのであるが……。

     理系=研究職・技術職というアタマでは、「出世」しないのは確かか?




    (使えなかった資料)
    ・科学技術政策研究所、日本総合研究所(2005)「科学技術人材の活動実態に関する日米比較分析 - 博士号取得者のキャリアパス」.
    http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/rep092j/pdf/rep092j.pdf




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