あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))
    (2001/02)
    童話屋編集部

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     1947年8月に文部省から発行されたパンフレット。
     2001年に復刻された。
     
    「そこでこんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは、「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。」(六 戦争の放棄 から引用)


     つぎのサイトでパンフレットの全文を読むことができます。
    http://www.nginet.or.jp/box/newkenp.htm


     さて、これが出された時代の文脈と、当時「平和憲法」について誰が何といっていたかについては、お手軽なものでは、小熊英二『〈民主〉と〈愛国〉』の第4章がお勧め。

    〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性
    (2002/11)
    小熊 英二

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    ・終戦の年(1945年)の8月28日の『読売報知』に掲載された、非武装をもって「真に充実した道義国家」の完成をめざせと断じた陸軍中将石原莞爾のインタビューや、

    ・GHQ民政局の「憲法改正草案要綱」(1946年3月6日に好評)を受けて『東洋経済新報』1946年3月16日号に載せられた石橋湛山の「記者(石橋湛山自身のこと)はこの一条を読んで、痛快極まりなく感じた。……真に我が国民が〔草案前文にあるように〕「国家の名誉を賭し、全力を挙げて此等の高遠なる目標を達成せんことを誓う」ならば、其の瞬間に於て最早日本は敗戦国でも、四等、五等でもなく、栄誉に輝く世界平和の一等国、予ねて日本に於て唱えられた真実の神国に転ずるものである。之れに勝った痛快事があろうか」だとか、

    ・吉田首相の自衛権の否定だとか、

    ・幣原前首相の、核兵器が開発された現代においては、軍備による自衛で生き残ろうという思想のほうが、「全く夢のような理想に子供らしい信頼を置くものでなくて何であろうか」との答弁だとか、

    ・1947年5月3日の新憲法施行時の読売新聞の社説
     「原子力時代に一握りの軍備が何程の意味もなさぬ」
     「第9条は決して単なる”敗戦の結果”ではなく、積極的な世界政治理想への先駆なのである」だとか、

    いろいろ紹介されています。
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