あまり話題になってるのを見たことが無いので紹介してみる。

     多分、世界で最も広く読まれているであろうミクロ経済学の入門教科書 H.R. VarianのIntermediate Microeconomicsを素材に、つくられた経済学英語例文集が、この『経済学英語ハンドブック』(名古屋大学高等教育研究センター)である。

     Intermediate Microeconomicsの最初の6章をターゲットに、各章から重要用語を5つ選び出し、各用語ごとに英文例を、Varianのこの本やその他の経済学の英文教科書から拾い出して和訳を付けた《だけ》のものなのだが、どうして今まで誰も思い付かなかったの? 思い付いても何でやらなかったの? と言いたくなるような成功事例なのだ。

     大学での授業を変えた(?)ともいわれる、あの『ティップス先生』シリーズ(http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/support/)を生んだ名古屋大学高等教育研究センターだけのことはある。
     実に当たり前のことを、きちんと丁寧にやれば、こんな良品が生まれるのだ、というよい教訓である。

     『ティップス先生』が、大学で授業を行う大学教員をサポートするシリーズであったように、『経済学英語ハンドブック』もまた、第一目的は、「先生方が英語で経済学を教えるときに」活用されることだ。
     だが第二目的には「大学院生・学部生が経済英語を学ぶときに」ときちんと書いてある。
     第三目的に「外国人留学生が日本語で経済学を学ぶときに」とあるのも素敵だ。

     多分、これは、現存する、もっとも敷居の低い《経済学英語》入門書だろう。
     選択された例文もいい。もう全部、覚えちゃえ。

     経済学の英文教科書がどの程度のものか、知るのにも、慣れるのにも最適。やや物足りないぐらいのボリュームもよい。

     いうまでもないが、こういうハンドブックはどのジャンルでだって本当は作れるのだ。その気になれば、ね(労力は見かけ以上に必要だろうけど)。



     名古屋大学高等教育研究センターの「成果物」のページ http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/publications/deliverables.html のトップに、『経済学英語ハンドブック 授業で使える例文』のPDFファイルがあります。

     いや、このセンターのサイトは宝の山だよ、ほんと。

    直リンク:経済学英語ハンドブック 授業で使える例文
    http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/publications/file/english_handbook.pdf


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