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     最初の論文は、どうしても、細かいテーマ、先行研究とちょっとだけ違うアプローチ、ようするにセコイ狙いのものになりがちだ(それ自体はまちがったことじゃない)。
     そうすると、論文のタイトルはどんどん長くなる。
     つまり「~における~による~」と限定のための修飾句をたくさんつけないと、研究内容が正確に表現できないのだ。

     アリストテレスもいうように「定義」の基本は「類+種差」だ。
     これは現在も生物の命名規則に生き残っている。人類と人種、というように、類の方が種よりも一段高いカテゴリーである。
     つまり何と共通であるかを類(一段高いカテゴリーで表し、同じ類のなかで他とはどうちがうかを種の差で表すのである。

     さて、細かい研究は、タイトルが長くなる、といった。
     長いタイトルは、わかりにくい。
     「結局、何をやったの?何が分かったの?」が、うずもれてしまうからだ。
     何をやったか/何がわかったかが分かりにくいタイトルは、言うまでもなく悪いタイトルである。

     まず大原則は「不要なものを省く」である。
     
     「自明な事は省く」だけでも、随分、整理される。
     たとえば「~の研究」とか「A Study on~」とか、論文だってことは投稿した時点でみんなわかってるのだから書く必要ない。
     これはジャンルの慣習や指導教官の趣味に左右されるところがあるが、近年は省略する事が多くなっている。

     そして、これも基本方針にしてよいと思うが、
    メイン・タイトルは、研究のリサーチ・クエスチョンを書く。 
     必ずしも問いの形にする必要はないが。

     そして、サブ・タイトルには、リサーチ・クエスチョンに対する「答え」を、少なくともアプローチを書く。


     某所で相談していた心理士のタマゴさんの論文のメイン・タイトルは、

    How does a "listener" manage his own feeling in "Group Foucing" Session?

     これに対してサブ・タイトルは、

    listener's strategy and outcome

    としたい。

     これは、リサーチ・クエスチョンに対して、そして「結局何が分かったの?」という読み手の疑問に対する答えとして、この研究の独立変数と従属変数を掲示してる。

     the relationなどを入れたくなるが、outcomeが従属変数なのは自明なので、これも省略する。

     書き手の気持ちとしては、もっと何のstrategyか、何のoutcomeかをもっと書き込みたいところだけど、メイン・タイトルに"Group Foucing"と引用符付きで入れているので、治療効果らしいのは推測できる。

     ちなみに"listener"も引用符付きだが、これは"Group Foucing"におけるリスナーとフォーカサーという対になる役割の片方を指している。
     これもグループ・フォーカシングが何か知る人には自明である。論文は専門家が見るものなのだ。

     したがって、Strunk先生の"The elements of style"ルール17
    「不要な語は削れ、不要な語は削れ、不要な語は削れ」
    である。

     
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