白身魚の白身は、いわゆる速筋とよばれる筋肉である。これは瞬発力が高い。
     一方、赤身魚の赤身は、いわゆる遅筋とよばれる筋肉である。これは持久力が高い。

     そしてサケ(鮭)は、白身魚である。

     その証拠に、産卵後の鮭の死骸は真っ白である。


     ではなぜ生きている間だけ、サケの身は赤いのか?

     それは食べ物(オキアミなど)の栄養から、アスタキサンチンという赤い色素を筋肉に取込むようサケは進化したからである。

     アスタキサンチンは筋肉において、抗酸化物質として働く。
     激しい運動すると体内で活性酸素が増え、筋肉組織を破壊していく。この活性酸素を消去して筋肉損傷から守るのが、ビタミンCやE、ベータカロテンなどの抗酸化成分である。

     そしてアスタキサンチンは、抗酸化物質のなかでも最も強力なもののひとつである。


     サケは、このアスタキサンチンを筋肉に取込めるおかげで、瞬発力の優れた速筋を活性酸素から守り、酷使することができる。

     そのため「川をさかのぼる」という瞬発力+持久力が必要な芸当ができ、筋肉にアスタキサンチンを取込めないライバルたちが上って来れない領域を占めることができたのだ。


     もともと養殖の鯛や錦鯉をより赤くするために利用されていたアスタキサンチンだが、それを与えられていた魚群だけが免疫力が特に向上し死ににくくなることから、その生理機能に注目が集まった。




    Natural Standard Herb & Supplement Guide: An Evidence-Based ReferenceNatural Standard Herb & Supplement Guide: An Evidence-Based Reference
    (2010/01/12)
    Natural Standard

    商品詳細を見る


    Food Factors for Health Promotion (Forum of Nutrition)Food Factors for Health Promotion (Forum of Nutrition)
    (2009/04/30)
    T. Yoshikawa

    商品詳細を見る


    Marine Nutraceuticals And Functional Foods (Nutraceutical Science and Technology)Marine Nutraceuticals And Functional Foods (Nutraceutical Science and Technology)
    (2007/08/16)
    Fereidoon ShahidiColin J. Barrow

    商品詳細を見る



    アスタキサンチン - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所) http://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?615

    アスタキサンチン(ウィキペディア) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3


    Astaxanthin (google scholar)
    http://scholar.google.co.jp/scholar?hl=&sourceid=navclient-ff&ie=UTF-8&q=astaxanthin


    Astaxanthin アスタキサンチン (CiNii) http://ci.nii.ac.jp/search?count=20&sortorder=1&q=Astaxanthin&range=0&start=1&lang=ja
    関連記事
    Secret

    TrackBackURL
    →http://readingmonkey.blog45.fc2.com/tb.php/339-0929c2ac