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     デカルト(René Descartes, 1596-1650)は自分の本(哲学書)をこんな風に、気楽にしつこく読んで欲しいと言っている。

     普段読みつけない難しいめの本を読む時に参考になるだろう。新入生にもおすすめだ。


    「最初はこの書物全体を、いわば小説を読むように、ざっと通読していただきたい。

    あまり心を張りつめたりせず、むずかしい個所にぶつかるようなことがあっても、たいして気にかけたりせず、私の扱っている問題がどのようなものであるかを大づかみに知っていただくだけでけっこうです。

    そしてそのうえで、これらの問題は検討する値うちがあると思い、その原因を知りたいという気が起これば、再読して、私の理由のつながりに注目してくださるとよいのです。

    しかし、そのつながりをあますところなく十分に知ることができなかったり、すべての理由を理解するわけにゆかなかったりしても、まだあきらめてはなりません。

    難解と思われる個所にペンで線を
    引いておき、中断せずに最後まで読みつづけさえすればよいのです。

    それから、三たびこの書物をとりあげてみるなら、さきに印をつけておいた難解な個所の大部分が解決されるでしょう。

    それでもなおわからぬ個所がいくらか残るにしても、もう一度読みかえしてみるなら、ついにはその解決が見いだされるであろうと、私はあえて信じております



     引用は『哲学原理』Principia philosophiae(1644年)のはじめにある「仏訳者にあてた手紙―序文にかえて」のところから。このすぐ後に、学問を学ぶ順序を説明する下りがある。

     手元にある本だと『世界の名著 デカルト』中央公論社(1967,中公バックス版1978),p.323.
     中公クラシックス版が同じ訳のはず。
     
     なお改行は多めに入れてみた。




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