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     未来を予想する簡便な(しかし多くの場合唯一の)方法は「現在の傾向が続く」と想定することである。
     <現在の傾向>をどのように捉えるかによって想定される未来は当然ながら違ってくる。
     ここでは統計ソフト等がサポートする定量的な予測手法ではなく、頭脳と筆記具を用いる定性的で簡便な予測手法を紹介する。
     
     9画面法(9-Window Method)はTRIZ(Teoriya Resheniya Izobreatatelskikh Zadatc;(英訳)Theory of Inventive Problem Solving)で用いられるもので、以下のような3×3=9つのマス目を埋めていく方法である。

    過去
    前世代
    現在
    現行
    未来
    次世代
    上位システム
    当該システム
    下位システム

     
     予測したい事象や事物について、その上位(スーパー)システムと下位(サブ)システムの過去と現在のギャップ(このギャップが<現在の傾向>である)を未来に外挿 extrapolationして、上位システム(取り巻く環境・文脈)と下位システム(構成要素)からのインパクトを考慮することで未来(次世代)予想を行う。
     考える順序は次のとおり。

    1.現在×当該システム
    2.現在×下位システム、現在×上位システム
    3.過去×下位システム、過去×当該システム、過去×上位システム
    4.未来×下位システム、未来×上位システム
    5.未来×当該システム

    過去
    前世代
    現在
    現行
    未来
    次世代
    上位システム
    当該システム
    下位システム



     
     特徴は、他の予想手法を組み合わせたり、既存の予測結果を取り込むことが容易であり、ハイブリッドな分析を行いやすい。
     定性的手法だけでなく、時系列分析等の定量的手法の結果も、上位システムや下位システムの予測に活用できる。
     
     メリットとしては、ステップを追って考えることができるので、思考資源(特にチームで考える場合など)を集中することができ、たどり着いた結論は納得しやすく、また妥当性が高い。
     デメリットとしては、ステップを追って考えることの裏面であるが、結論に至る思考ステップ数が増えること、また知識(のリソース/データーベース等)が少ないと、上位・下位システムについて予測がしにくいため、力を生かしきれないことである。

     考慮するシステムの階層を増やしたり、時間軸の区切りを延長あるいは細分化することも可能である。
     
     製品企画などでは、5~10年過去、現行、5年先×上位システム(社会インフラ、環境、ニーズ)、当該システム(製品)、下位システム(要素技術、構成部品、材料等)といった9画面を使う。

     物語の構成や個人のライフプラン作成にも適用可能である。


    過去
    前世代
    現在
    現行
    未来
    次世代
    上位システム公衆交換電話網移動体通信網 固定通信網と移動通信網をシームレスに利用
    当該システム固定電話携帯電話携帯端末、スマホ
    下位システム通話機能のみ
    電話設置場所でのみ利用可能
    通話、メール、カメラ、アドレス帳など、携帯可能(どこでも利用できる)通話、メール、カメラ、ネット閲覧、ゲーム……


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