ニューヨーク・ストーリー―ルー・リード詩集ニューヨーク・ストーリー
    ルー・リード詩集

    (1992/08)
    ルー リード



    復刊リクエスト



     図書館でルー・リード詩集を借りてきて読んだ。

     中にインタビューが2本入ってる。
     ルーに対するインタビューじゃなくてルーがインタビュアーなんだ。

     その内の1本、チェコの大統領ヴァーツラフ・ハベルにへのインタビューというよりはルポ、これが凄くかっこよかった。
     
     ハベルって人はもともと文学者だったんだね。
     旧東欧、共産党政権下の反体制知識人(←ああ、なんかとんでもない文字面だな)。
     迫害されたり投獄されたり、それが今や大統領だ。

     ルーのインタビューに応えてハベルが語り出す。
     
     「私たちのこの革命は他のすべての面とは別に音楽的な面をもっています。特に音楽的な背景を持つ革命。」
     
     60年代終りにチェコではロックが禁止されたんだってさ。
     でもアンダーグランドにもぐってやってたやつらもいた。
     ヴェルヴェットの影響を受けてたやつらが。

     やがてそいつらも逮捕され、それに対する救援活動をハベルらが組織する。
     「紳士や学者や、ノーベル賞受賞者たちを説得」して。

     そうした中で憲章77というレジスタンスと反体制のコミュニティが作られていったと。
     ああ、全くジジェクの言ってたとおりじゃないすか。
     
     
     大統領はルーに今夜クラブで演奏するのかと尋ねる。
     ルーは俺はプライベートな人間だから、あなたの為になら演奏したいが、わけのわからないところではやらないと答える。
     ハベルは、いやそれなら友人達だけの集まりだから大丈夫だと言う。
     
     ルーはその夜クラブに向かう。
     すでにチェコのバンドが演奏している。
     
     「私は突然曲に聞き覚えがあることに気づいた。彼らはヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌を演奏していた。」
     「一夜漬けの練習でできるものではなかった。」
     「編曲、強調されたライン、間のとりかた、まるで時間を遡って自分自身の演奏を聞きに戻ったような感じだった。」
     
     そしてルーはプレイし、彼らとのセッションを堪能する。
     演奏が終り、多くの人々がルーの許にやってくる。
     
     「私の音楽を演奏して刑務所に入っていた者もいた。刑務所に入っていた時、自分を勇気づけ慰めるために私の歌詞を暗唱していたと大勢が言った。中には、私が15年前に書いたエッセイの中の一行「誰もが音楽のために死ぬべきだ」を覚えている者もいた。それは私にはとてつもない夢で私の最も遠大な期待をはるかに越えるものだった。」

     「ヴェルヴェットと私自身のアルバムは表現の自由ーー好きなことについて好きなように書く自由についてのものだった。そして、その音楽はここチェコスロバキアに安住の地を見いだした。」
     


    ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
    (2006/06/21)
    ヴェルヴェット・アンダーグラウンド


    関連記事
    スポンサーサイト
    Secret

    TrackBackURL
    →http://readingmonkey.blog45.fc2.com/tb.php/553-79a992f9