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     問いを作ることは、最も基幹的な知的リテラシーである。

     問う力を養うためには数をこなすしかないが、スポーツでいうところの「素振り」に相当するものがあり、実践に向けて問う力の維持・向上に役立てることができる。
     いうまでもなく自問自答することだ。
     これは、質問の質を高め、思考する力を向上させることのできる数少ないトレーニング方法でもある。
     
     以下に示すのは、自問自答に使える問いの型である。
     自覚的に使うことで、問いの型稽古を行うことができる。
     思考を深めたり、問題解決を助けたりするのにも用いることができる。


    決断する
    「それをするメリットは何か?」
    「それをしないメリットは何か?」
    「それをするデメリットは何か?」
    「それをしないデメリットは何か?」
    「するのか?しないのか?」



    望みをかなえる

    「ほしいものは何か?」
    「今持っているものは何か?」
    「今持っているものをどう使えば、ほしいものは手に入るか?」
    「その結果起きることは何か?」
    「今すぐ、ここで、できることは何か?」



    危機の中で明日を見つける

    「これを乗り越えると自分はどんな能力を得るだろうか?」
    「危機だからこそ見えるものは何か?」
    「この危機を乗り切るためにできることは?」
    「この危機を乗り切るために捨てることができるものは?」
    「この危機に自分の見捨てずにいてくれる人は?」
    「ピンチを乗り切った3年後の自分から、今の自分にかける言葉は?」



    自分を成長させる

    (目標を明確にする)
    「何を実現しようとしているのか?」

    (問うべき問い、解決すべき問題を選ぶ)
    「それを全くやらなかったとして、何が起こるか?」

    (何をすべきか問い直す)
    「あなたは、何によって人の記憶に残りたいか?」



    人を集める

    注意をひきつける
    (興味をひく)「参加者の興味を引くために何ができるか?」
    (刺激する)「どうすれば参加者の探究心を刺激できるか?」
    (集中を維持する)「どうすればインストラクターのやり方に変化をつけられるか?」

    参加者との関連を明確にする
    (目的と関連づける)「どうすれば参加者の目的を最も満足させられるか?」
    (興味と合致させる)「どうすれば参加者の関心に合わせることができるか?」
    (経験と結びつける)「どうすれば参加者の経験と結びつけることができるか?」

    自信をそだてる
    (成功への期待)「どうすれば前向きな成功への期待を支援できるか?」
    (成功の機会)「どうすれば参加者が自分の能力に自信が持てるよう支援できるか?」
    (自己コントロール)「どうすれば参加者が自分の成功を運やインストラクターのおかげでなく、自分の努力や能力によるものと確信するか?」

    満足感をもたらす
    (内発的な満足)「どうすれば学習経験それ自体の楽しみを味わってもらえるか?」
    (価値のある成果)「どうすれば参加者の学習の成果に価値を与えることができるか?」
    (公平な扱い)「どうすれば公平に扱われていると参加者に感じてもらえるか?」



    問題を解決する

    (問題に気付く)
    「不都合は起こっているか?」
    「何が生じているのか? 何が変化したのか?」
    「問題として取り上げないとどうなるか?」

    (問題を定義する)
    「どのような状態になればよいか?」
    「今、それはどのような状態なのか?」
    「現状が目標の状態になるのには、何をどうすればよいか?」

    (目標から逆算する)
    「目標が達成したとき、今と何が違っているか?」
    「中間目標が達成したとき、今と何が違っているか?」

    (視点を変える)
    「自分が関係者の誰かならば……現状は?目標は?問題?解決策は? それらは自分にとってはどうか?」
    「あなたが全知全能ならば、全知ならば、全能ならば、1000年生きるなら、妖怪なら、悪魔なら、海なら……現状は?目標は?問題?解決策は? それらは自分にとってはどうか?」
    「他人にとっての解決策は、どこを改造すれば自分にとって有効な解決策になるか?」

    「現状を良くも悪くもさせないためにはどうすればいいか?」
    「事態をさらに悪化させるにはどうすればいいか?」
    「最悪の結果をもたらすには何が足りないか?」

    (変化をデザインする)
    「何を追加すればよいか?」
    「何を取り除けばよいか?」

    (実行する)
    「何をすればいいか?」
    「やるべきことはいくつに分けられるか?」
    「最初にすべきことは何か?」
    「今すぐできることは何か?」

    (振り返り問題解決に学ぶ)
    「結果は満足できるものか?」
    「うまく解くことができたか?」
    「はやく解くことができたか?」

    「もう一度、問題に取り組むならどう解決するか?
    「よりよい別の解決策は見つかったか?」
    「教訓は何か?」




    学びを深める

     問いをつくることは学習を深くする。
     問いをつくり問いかけることで、文献に働きかけ、能動的に読むことができる。
     文献が保持する情報を一方的に受け取るだけでなく、問いに自ら答えるために文献を活用することを通じて、文献から新たな知見を引き出すことも可能となる。
     
     問いをつくり問いかけることを通じて、不定形の思考(思いつき)を取扱い、曲げたり叩いたりしながら、形のあるものに変換することができる。
     これは思考を明確化し、論理的に関連付け、根拠を持った主張や整合性をもった理論を生み出す基盤となる。

     リストの前半にある問いは、基本的には調査によって、答えを得ることができるものである。言い換えれば、誰かに質問して答えを求めることは避けるべき問いである。
     しかし知的作業を、その最も底の部分で支える事項であるから軽んじるべきではない。ひとつの言葉について理解が不確かであれば、文献全体が理解不能となるか誤解したままになるかもしれない。
     リストの後半にある問いは、答えるには調査で分かった事項に判断や解釈を加えることが必要になるものである。

    調査で答えを得ることができるもの

    I.言葉を問う

    「この言葉の定義は何か?」
     「何の一種か?上位概念は何か?」
      「種差は何か?同種のものとどこが違うのか?」
     「定義に当てはまるものにどんなものがあるか?」
      「一見当てはまりそうだが該当しないものは何か?」
      「一見当てあまりそうでないが該当するものは何か?」

    「初出は?誰がどこで使った言葉か?」
    「どんな文脈で使われたのか?」
    「その語の意味はどのように変化してきたか?」
    「異なる文脈で使ったのは誰か?それはどんな文脈か?」
    「語源は何か?」



    II.事実を問う

    「何が起こったのか?」
    「いつ起こったのか?」
    「どこで起こったのか?」
    「誰がどんな役割で係わったのか?」
    「どのように起こったのか?」

    [それぞれに]
     「それは何によって確認できるのか?」



    調査だけでは答えを得ることができないもの

    III.関係を問う

    [ある出来事Aに注目する]
    ((共起関係))
     「Aと同時にいつも生じるのは何か?」
     「Aの前にいつも生じるのは何か?」
     「Aの後にいつも生じるのは何か?」
    ((共変関係))
     「Aが増加 拡大すると、増加 拡大するもののは何か?」
     「Aが増加 拡大すると、減少 縮小するもののは何か?」
     「Aが減少 縮小すると、増加 拡大するもののは何か?」
     「Aが減少 縮小すると、減少 縮小するもののは何か?」

    →[取り上げられた二つの事象AとBの関係について、以下を問う]
    (比較)
     「AとBの共通点は何か?」
     「AとBの相違点は何か?」
      「A>Bである側面は何か?」
      「A<Bである側面は何か?」


    IV.理由/原因を問う

     人間は,いくつかの出来事を知覚・認知しただけで、それらが因果的に結びついていると考える傾向を持っている。
     つまり「全ての出来事には原因がある」かのように世界を眺めている。
     このために「何故か?」は人間の本性(あるいは限界)に照らして根本的な問いである。アリストテレスは、「何故?」に答えることが学問の使命であり,どんな学問もものごとの原理 原因を知ることによって初めて本当の知識となる,と考えた。
     一方で、「全ての出来事には原因がある」かのように世界を見る見かたを貫徹しようとすれば、逃れがたい困難に突き当たることが早くから知られていた。
     今日では、貫徹することを部分的に断念し、困難に突き当たる前に踏みとどまるための制約が、多くの学問を通じた共通財産となっている。
     標準的には「何故か?」という問いに直接答えるかわりに、問いを「どのようか?」に変換して答える。
     

    [原因cause→結果result]
    「原因Cは結果Rに時間的に先行するか?」
    「原因Cがあればはいつも結果Rが生じるか?」
    「原因Cがなければいつも結果Rは生じないか?」
    「原因C以外の原因は考えられないか?」
     「原因C以外の条件は同じか?」
     「原因C以外の条件はコントロールされているか?」
     「原因C以外からの影響を分離できるか?」




    ブログ記事を書く

    「どこかに新しいところがあるか? NEW?」
    「行動を喚起するか? ACTION?」
    「具体的なやり方を提供しているか? KNOW-HOW?」
    「理解しやすいか?また実行しやすいか? EASILY?」
    「何か得になるか? BENEFIT?」
    「アイデア(思い付き)の提示に留まらず、事実(ファクト)を含んでいるか?FACT(not only idea)?」
    「読み返したくなるか? REPEAT?」




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