上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
     私は漫画が大好きだ。でも、ずっと漫画を読んでいると母は言う。「漫画ばっかり読むな!」。そして「本をいっぱい読みなさいね」。そういう時、私はいつも思う。「何で本はいっぱい読まなきゃいけないのに、漫画は読んじゃだめなわけ?」と。そもそも漫画と本の違いって何だ。絵が付いているか、いないかだけじゃないか! 大人は何の根拠もなしに「漫画はあまりいいものではない」と決めつけているだけだと思う。
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012030302000191.html





     「本を読みなさい」と言う人がいたら、その人は自分では本を読まない人か、本当は相手に本を読んで欲しくないか、そのどちらかです。

     なぜなら、「本を読みなさい」なんて言われたら人は決して本には向かわないことを、本を読む人間は知っているからです。

     人は強いられて何かを読むことはできません。
     きっかけは無理矢理でも、惹かれるものがなければ、読み続けることはできません。
     本を読むことは決して難しいことではありませんが、それくらいには面倒くさいことではあります。


     さらに面倒くさいことに、世の中には本を読むことを勧める人たちが大勢いるみたいです。
     しかもこの人たちは自分では良いことをしていると思っているようです。
     それどころか、本を読むことまでも、良いことだと信じて疑わないのです。
     この幸せもの!!


     やるならせめて大人同士でやってもらいたいです。
     どれだけ自分が本を読んでいるか、そして自分が読んだ本がどれだけすばらしいか、自分の人生をどれだけ変えたか延々と語り合って欲しいです。
     みんな互いに顔を合わせなくなるでしょう。
     そしてみんな、本の話なんかすることを止めるでしょう。

     人が毎日どんなものを食べているか、そしてどんなうんこをしているかなんて、話しても仕方ありませんし、聞いていたくもありません。


     本当のことを言えば、この国で一番本を読んでいるのは小学生です。
     彼らは1ヶ月に平均して10冊のマンガと10冊のマンガでない本を読んでいます。
     平均なのでもっと読んでいる人もいるもでしょう。
     ちなみに中学生になるとマンガ10冊とマンガでない5冊、高校生になるとマンガ10冊とマンガでない2冊になります。

     これが大人となると、1ヶ月に2冊以上読む人は全体の2割しかいません。
     こんなだから、今どき「マンガは絵があるから想像しなくて済む。絵がない本は、情景を頭の中で描きながら読むから想像力が鍛えられる」なんて、ものを知らないバカまるだしなことが平気で言えるのです。
     想像すること抜きにマンガを読んだり理解したりできないことは、少しでもマンガを読めば分かります。世の中を3週遅れで追ってくる心理学ですら、このことは実験的に確認されています。本を読まないからこんなことも知らないし、知らなくても平気でいられるのです。

     そんなに本を読むことがオススメなら、まず大人が率先して読めばいいと思います(ええ、本当は読んでほしくなんてありません)。
     朝の朝礼のかわりに本を読み、朗読喫茶で待ち合わせし、会員制の読書クラブで発禁書をつまみ、文学カラオケで長恨歌を吟ずればいいでしょう。
     周囲の人間を読むことに向かわせる何かをできるとすれば、楽しそうに幸せそうに本を読むこと以外にありません。
     もしも誰かが「本を読みなさい」なんて言わなきゃならないのだとしたら、その誰かが本を読んでいないか、楽しそうに幸せそうに読んでいないか、そのいずれかだと思います。


     もう一度、人が読んでいるマンガとマンガでない本の冊数に話を戻すと、これも本を読んでいる人なら誰でも知っていることですが、読んでいるマンガの数とマンガでない本の数の間にはプラスの相関関係があります。
     大雑把に言って世の中には、マンガもマンガでない本もたくさん読んでいる人と、マンガも読まないし本も読まない人とがいます。
     いずれにしてもマンガを読む冊数を減らしても、マンガでない本を読む冊数は増えないでしょう。
     マンガを読むことをやめてできた時間は、必ずや本を読むこと以外に吸い取られ消費されていくでしょう。


     それでも、いつか大人になった時、周りの誰かがマンガばかり読んで心配になった時に、どうすればマンガを読むことを止められるのか、方法を二つ教えてましょう。
     ひとつは、大人になったあなたがマンガを読むことです。
     それも先生が喜ぶような、手塚治虫の『ブッダ』や古谷三敏『寄席芸人伝』なんかでなく、ついつい文字の本を読んでみたくなる怒涛の朗読バトルまんが:片山ユキヲの『花もて語れ』でもなく、警察官僚や都知事が弾圧したくなるような、いけないマンガをこれみよがしに読んで見せることです。

     もうひとつは、そうです、「文字でいっぱいの本なんか読むな。勉強なんかするな。友達なんかつくるな。学校へいくな。外へ出るな。マンガを、一心不乱の大マンガを!!」とマンガを読むことを強要することです。

     どちらの方法にしろ、マンガを読んでいない大人にはできません。

     子どもがマンガばかになったときのために、マンガの教養を積んでおくのがよいと思います。



    (関連記事)
    読書は反社会的行為である 読書猿Classic: between / beyond readers 読書は反社会的行為である 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加





    花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
    (2010/09/30)
    片山 ユキオ

    商品詳細を見る


    読書の心理学―読書で開く心の世界への扉読書の心理学―読書で開く心の世界への扉
    (1999/04)
    村田 夏子

    商品詳細を見る
    関連記事
    スポンサーサイト
    Secret

    TrackBackURL
    →http://readingmonkey.blog45.fc2.com/tb.php/572-046e4d89
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。