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     以前に、Google Scholarの被引用数表示機能を使って、20世紀に出版された「文系学術書」のランキングをつくってみたことがある。
    あの「Googleが選ぶ20世紀の名著100選」を再審してみたら 読書猿Classic: between / beyond readers あの「Googleが選ぶ20世紀の名著100選」を再審してみたら 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加
    Googleが選ぶ思想書、哲学書ベスト100 読書猿Classic: between / beyond readers Googleが選ぶ思想書、哲学書ベスト100 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加


     また、米Google社がスキャンした書籍のうち約500万冊をもとに、5000億語からなるデータベースが構築されていて、1500年代からの今までの出版された書籍に出現する語句について、その使用頻度の推移をグラフにできるGoogle Ngram Viewerを使って、数世紀に渡る哲学者人気の趨勢を眺めたこともあった。
    Google Ngram Viewerが決める史上最強の哲学者はプラトンだった…と思ったら 読書猿Classic: between / beyond readers Google Ngram Viewerが決める史上最強の哲学者はプラトンだった…と思ったら 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加


     こうした計量的アプローチを、自宅で個人が簡単にできるのは、今の時代の情報技術の賜物だが、Google以前にも当然、こうした試みはなされている。

     今回は、哲学と関連分野に関する文献の書誌情報を提供する世界最大のデータベースであるPhilosopher's Indexのデータを用いて、行われた調査(Chrucky, A. (1998). Philosophical Influence :Statistically Determined)を紹介する。


     Philosopher's Indexは、1940年以降に出版されたジャーナルや書籍から,美学,価値論,教育哲学,認識論,倫理学,歴史哲学,言語哲学など,哲学に関するあらゆる分野の書誌情報を収録し、英語で出版されたものに限らず,スペイン語,ドイツ語,フランス語,ポーランド語など,現在では世界43ヶ国で出版された約570のジャーナルをカバーしている。
     Chruckyは、Philosopher's Indexに登場する哲学者を数え上げ、哲学の専門文献で言及される回数を10年毎に集計して、その趨勢をまとめた。

     以下ではChruckyが10位ごとに上位100位までの哲学者について描いた、哲学文献における出現数の推移グラフを見ていくことにする。



    1−10位

    カント(1724-1804) ドイツの哲学者。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』。
    アリストテレス(前384-前322) 古代で最大の学問体系を樹立した万学の祖。
    プラトン(前427-前347) イデア説、アカデメイアを創設。ソクラテスの弟子、アリストテレスの師。
    ヘーゲル(1770-1831) ドイツ観念論の完成者。『精神現象学』『エンチュクロペディー』。
    マルクス(1818-1883)  ドイツの経済学者・哲学者・革命家。『共産党宣言』『資本論』。
    トマス・アクィナス(1225-1274)  ドミニコ会士。聖人。スコラ哲学を大成。『神学大全』。
    ハイデガー(1889~1976) ドイツの哲学者。現象学的存在論。『存在と時間』『形而上学とは何か』『ニーチェ』。
    ウィトゲンシュタイン(1889-1951)  ウィーン生まれ、イギリスで活躍した哲学者。『論理哲学論考』『哲学探究』。
    ヒューム(1711-1776)  イギリスの哲学者・歴史家。『人性論』『英国史』。
    デカルト(1596-1650) フランスの哲学者・数学者・自然学者。近代哲学の父。『方法叙説』『哲学原理』『省察』。



    1965年頃以降、一位の位置に踊り出たのはカントである。
    これに続くアリストテレスは、1950年〜65年ではトップを守っていたが、その座を譲り渡した。
    ヘーゲル、マルクスは1980年代前半をピークを迎えるが、予想されるとおりその後のマルクスの凋落は著しい。この下のカテゴリー(11-20位)にいたニーチェにも抜かれてしまっている。
    哲学の父ともいえるプラトンは、Google Ngram Viewerでは数世紀に渡って1位を確保し、Philosopher's Indexでも、近年を順位を少し落としているが確固たる地位を確保している。なのに哲学者RPGでは、プラトンのプの字も出てこない。
    トマス・アクィナスは、Philosopher's Indexがはじまった1940年代には、専門論文で最も言及される哲学者だった。1970年代前半にピークを迎えたが、最近でも世界8位の地位を保っている。
    20世紀の間、ハイデガーとウィトゲンシュタインの言及数は上昇し続けた。ハイデガーは、最近では3位の位置まで登ってきている。




    11−20位

    フッサール(1859-1938)  ドイツの哲学者。現象学の創始者。『論理学研究』『イデーン』『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』。
    ニーチェ(1844-1900)  ドイツの哲学者。『悲劇の誕生』『反時代的考察』『ツァラツストラはかく語りき』。
    ラッセル(1872-1970)  イギリスの数学者・哲学者。ホワイトヘッドとの共著『数学原理』。
    サルトル(1905-1980)  フランスの哲学者・文学者。実存主義者として戦後文学の知的指導者。小説『嘔吐』、論著『存在と無』『弁証法的理性批判』。
    クワイン(1908-2000)  アメリカの論理学者・哲学者。確証の全体論、自然化された認識論。『ことばと対象』。
    デューイ(1859-1952)  アメリカの哲学者・教育学者。プラグマティズムを大成。『学校と社会』『民主主義と教育』。
    ロック(1632-1704)  イギリスの哲学者・政治思想家。イギリス経験論の創始者。『人間知性論』
    ライプニッツ(1646-1716)  ドイツの哲学者、数学者。モナド論。微積分法の発見。
    アウグスティヌス(354-430)  古代キリスト教最大の教父・思想家。『告白録』『三位一体論』『神の国』。
    ホワイトヘッド(1861-1947)  イギリスの数学者・哲学者。記号論理学の完成者。『科学と近代世界』『過程と実在』。



    一世を風靡した者たちが多い、このランクの哲学者の言及数は、ほとんどのが1970年代にピークを持っている。
    フッサールの穏やかだが堅実な上昇や、デューイのほとんど変わらぬ言及数も微笑ましい程度で、特筆すべきとまではいかない。
    その中でニーチェの幾何級数的上昇が異彩を放っている。データをまとめたChruckyがわざわざ「データ異常や、間違いじゃないよ」と断っているほどである。




    21−30位

    ポパー(1902-1994)  オーストリア生まれのイギリスの哲学者。反証可能性。『科学的発見の論理』『開かれた社会とその敵』『歴史主義の貧困』。
    スピノザ(1632-1677)  オランダのユダヤ系哲学者。『エチカ』『知性改善論』。
    キルケゴール1813-1855) デンマークの思想家。『不安の概念』『あれかこれか』『死に至る病い』。
    パース(1839-1914)  アメリカの哲学者。プラグマティズムの創始者。
    ホッブズ(1588-1679)  イギリスの哲学者・政治思想家。『リヴァイアサン』。
    フロイド(1856-1939)  オーストリアの精神医学者。精神分析の創始者。『夢判断』『精神分析入門』。
    ミル(1806-1873)  イギリスの哲学者・経済学者。『経済学原理』『自由論』『論理学大系』『女性の隷従』。
    フレーゲ(1848-1925)  ドイツの数学者・論理学者・哲学者。『概念記法』『算術の基本法則』。
    ソクラテス(前470-前399)  古代ギリシャの哲学者。著作を残さずプラトンの記した対話篇等によって知られる。
    ロールズ(1921-2002)  アメリカの政治哲学者。功利主義批判。『正義論』



    このランクも一世を風靡した者たちが並び、同じく1970年代にピークを最後に言及数を減らしていく。比較的登場の遅いロールズでさえ、同様である。
    異なるのは、70年代以降、若干の上下はあるものの言及数を維持し続けるキルケゴールと、80年代後半にピークを持っているスピノザとホッブズである。




    31−40位

    バークリー(1685-1753)  イギリスの哲学者。「存在するとは知覚されること」『人知原理論』。
    ルソー(1712-1778)  フランス啓蒙期の思想家・小説家。『人間不平等起源論』『社会契約論』『エミール』『告白録』。
    ジェイムズ(1842-1910) アメリカの哲学者、心理学者。『プラグマティズム』『真理の意味』。
    ムーア(1873-1958)  イギリスの哲学者・倫理学者。『倫理学原理』『哲学研究』。
    メルロ=ポンティ(1908-1961)  フランスの哲学者。『知覚の現象学』『弁証法の冒険』『シーニュ』。
    ハーバーマス(1929- )  ドイツの哲学者。『コミュニケーション的行為の理論』『公共性の構造転換』。
    カルナップ(1891-1970)  ドイツ生まれの哲学者。『世界の論理的構造』『言語の論理的シンタックス』。
    ニュートン(1642-1727)  イギリスの物理学者・数学者・天文学者。『自然哲学の数学的原理(プリンキピア)』。
    デイヴィッドソン(1917-2003) アメリカの哲学者。心の哲学と言語哲学。『行為と出来事』『真理と解釈』『真理と述定』。
    デリダ(1930- ) フランスの哲学者。ディコンストラクション。『グラマトロジーについて』『エリクチュールと差異』。



    二人の著しい例外を除いて、言及数のピークが低いためか、70年代ピークと以後の現象が目立たない。
    さて、著しい例外とは、60年代後半から言及数を増やし続けるハーバーマスと、70年代後半からそれをはるかに上回るペースで崖を駆け上がるかのように上昇していくデリダである。




    41−50位

    ストローソン(1919- )  イギリスの哲学者。日常言語学派の中心的存在。『個体と主語』『論理の基礎』。
    クローチェ(1866-1952)  イタリアの哲学者・政治家。『美学』『一九世紀ヨーロッパ史』。
    ショーペンハウアー(1788-1860)  ドイツの哲学者。『意志と表象としての世界』。
    ライル(1900-1976) イギリスの哲学者。日常言語学派の指導者。『心の概念』『ジレンマ』。
    レーニン(1870-1924)  ロシアの革命家・政治家。ロシア革命の指導者。
    フーコー(1926-1984)  フランスの哲学者。『狂気の歴史』『言葉と物』『監獄の誕生』『性の歴史』。
    グッドマン(1906-1998) アメリカの哲学者,グルーのパラドックス。『世界制作の方法』。
    クーン(1922-1996)  アメリカの科学史家。パラダイム概念。『科学革命の構造』。
    ヘア(1919-2002) イギリスの哲学者、倫理学者。『道徳の言語』『自由と理性』『道徳的に考えること』
    ヴィーコ(1668-1744) イタリアの哲学者。社会の発展と衰微の螺旋理論。『新しい学』。



    レーニンがマルクスを同じタイミングで凋落していくのは想定内である。
    ストローソンやライル、グッドマン、ヘアのような分析哲学者たちも、1970年代のピークとその後の減少という運命を免れていない。
    ショーペンハウアーの80年代後半の遅すぎる春は何を意味しているのだろうか。
    70年代後半から急上昇していくフーコーの言及数は、デリダのパターンとほぼ一致している。




    51−60位

    オースティン(1911-1960)  イギリスの哲学者。発話行為(言語行為)。『言語と行為』。
    アインシュタイン(1879-1955)  ドイツ生まれの理論物理学者。相対性理論・光量子論,ブラウン運動の分子運動理論。
    エイヤー(1910-1989)  イギリスの哲学者。検証原理の強い意味と弱い意味。『言語・真理・論理』。
    プロティノス(205頃-270頃)  エジプト生まれの哲学者。新プラトン学派の祖。『エンネアデス』。
    クリプキ(1940- )  アメリカの哲学者・論理学者。様相論理学のモデル理論(可能世界意味論)『名指しと必然性』『ウィトゲンシュタインのパラドックス』。
    エンゲルス(1820-1895)  ドイツの革命家・思想家。マルクスと「ドイツ・イデオロギー」「共産党宣言」を共同執筆。
    オッカムのウィリアム(1285頃-1349頃) イギリスのスコラ哲学者・神学者。唯名論的論理学。
    ローティ(1931-2007) アメリカの哲学者。『哲学と自然の鏡』『プラグマティズムの帰結』。
    ベルグソン(1859-1941) フランスの哲学者。『意識の直接的与件(時間と自由)』『創造的進化』『道徳と宗教との二源泉』。
    ルカーチ(1885-1971)  ハンガリーの哲学者・文学史家。『歴史と階級意識』『ゲーテとその時代』『若きヘーゲル』。



    このランクで1970年代後半から急上昇していくのはローティである。
    オースティンがやはり70年代のピーク以後凋落していくのに対して、クリプキは近年息切れしたとはいえ、70年代後半から80年代後半までひとつの時代を築いた感がある。
    エンゲルスは、当然ながらマルクス、レーニンと運命を共にしている。
    対してルカーチは、その80年代後半に最後の光芒を放った。




    61−70位

    アンセルムス(1033-1109)  イタリア生まれのスコラ学者。「知らんがために我は信ず」の立場をとり,神の存在証明を試みた。初期スコラ学の代表者の一。
    パトナム(1926- )  アメリカの哲学者・論理学者。『実在論と理性』『理性・真理・歴史』。
    フィヒテ(1762-1814)  ドイツの哲学者。カント哲学を統一的体系として再構築。『全知識学の基礎』『人間の使命』『現代の特質』。
    ダーウィン(1809-1882)  イギリスの博物学者。自然選択説。『種の起源』『ビーグル号航海記』。
    チョムスキー(1928- ) アメリカの言語学者、アナキスト。生成文法理論。『文法の構造』『文法理論の諸相』『デカルト派言語学』。
    チザム(1916-1999)  アメリカの哲学者。『人と対象』『知覚:哲学的研究』『知識の理論』。
    ガダマー(1900-2002) ドイツの哲学者。哲学的解釈学。『真理と方法』。
    マリタン(1882-1973) フランスのカトリック哲学者。ネオ-トミスムの第一人者。『芸術とスコラ哲学』『近代思想の先駆者』。
    ウェーバー(1864-1920)  ドイツの社会学者・経済学者。『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『職業としての政治』『経済と社会』。
    パルメニデス(前515頃-前450頃)  古代ギリシャの哲学者。エレア学派の祖。「あるものはあり,あらぬものはあらぬ」。



    ここでも70年代のピークとその後凋落の運命が、パルメニデス、アンセルムス、チョムスキー、チザム、ウェーバーという、全く志向も時代も異なる哲学者たちを襲う。
    その反対に、1970年代後半から急上昇していく流れに乗るのはパトナム、ガダマーである。
    その中間にある、70年代後半以降のフィヒテの不思議な善戦に注意が向く。




    71−80位

    シェリング(1775-1854)  ドイツの哲学者。『超越論的観念論の体系』『人間的自由の本質』。
    リクール(1913-2005)  フランスの哲学者。解釈学・テクスト理論。『生きた隠喩』『時間と物語』。
    ヘンペル(1905-1997)  ドイツ生まれの哲学者。カラスのパラドックス。科学的説明の「被覆法則モデル」『科学的説明の諸問題』。
    サール(1932- )  アメリカの哲学者。間接発話行為。中国語の部屋。『言語行為』『志向性:心の哲学』。
    ノージック(1938-2002) アメリカの哲学者。リバータリアニズム。『アナーキー・国家・ユートピア』。
    ガリレオ(1564-1642)  イタリアの物理学者・天文学者。『天文対話』『新科学対話』。
    マルセル(1889-1973)  フランスのカトリック哲学者。キリスト教的実存主義。『形而上学日記』『存在と所有』。
    ドゥンス-スコトゥス(1266頃-1308)  イギリス生まれのスコラ哲学者。信仰と知識とを区別し,神に関する多くのことを論証の対象から外した。
    ピアジェ(1896-1980)  スイスの心理学者。認知発達。発生的認識論。『発生的認識論序説』。
    ヤスパース(1883-1969)  ドイツの哲学者、精神病理学者。『精神病理学総論』『世界観の心理学』。



    このランクだと言及数のスケールが小さくなってくるので、グラフの動きは大きく感じられる。
    なかでも70年代前半に忽然と現れ、80年代前半にはいきなりピークに上り詰め、その後急速に消えていったノージック、それより少しだけ穏やかだが、60年代後半からやはり80年代前半のピーク後凋落していったピアジュの軌跡を我々は記憶するだろう。
    ヘンペルとサールは、他の分析哲学者たちと同じカーブを、すなわち1970年代のピークとその後の減少のパターンを律儀にたどったが、サールの近年の持ち直しを忘れてはならないだろう。
    60年代からじりじりと上がり続けるリクールの健闘をたたえ、シェリングの、これまた70年代後半以降の不思議な善戦が記憶に残る。




    81−90位

    コリングウッド(1889-1943)  イギリスの歴史学者・哲学者。歴史哲学の『ローマン-ブリテン』『歴史の観念』。
    サンタヤナ(1863-1952)  アメリカの哲学者・詩人・評論家。審美主義的哲学。『理性の生命』『美の感覚』。
    C.I.ルイス(1883 –1964) アメリカの哲学者。様相論理学の創始者。『記号論理学概観』『知識と評価の分析』。
    キリスト(前7頃-後30?) キリスト教の始祖。
    ヘラクレイトス(前535頃-前475頃) 古代ギリシャの哲学者。万物の根源を火と考え、万物は永遠に生成変化すると説いた。
    ハートショーン(1897 -2000) アメリカの哲学者。神の新古典主義の概念、プロセス神学。
    ベンサム(1748-1832)  イギリスの法学者・思想家。最大多数の最大幸福。『道徳と立法の原理序説』。
    スキナー(1904-1990)  アメリカの心理学者。スキナー箱、徹底的行動主義。『有機体の行動』『教授工学』『科学と人間行動』。
    ベーコン(1561-1626)  イギリスの哲学者・政治家。四つのイドラ(偶像)。『新オルガノン』『随想録』。
    ブーバー(1878-1965)  オーストリア生まれのユダヤ人哲学者。『我と汝』『ハシディズムへの道』。



    このランクの哲学者たちのカーブのうち、目を引きつけて離さないのはスキナーのそれである。60年代後半からやはり70年代後半のピーク後凋落していく軌跡は、グラフを切り裂かんばかりである。
    C.I.ルイスの2つのピーク(1950年代前半と70年代前半)、サンタナヤの期間全体に渡る微増など、これまであまり見られなかったパターンも観察される。
    キリストがこのランクにいる。1970年代後半にピークを迎え、90年代に入ると言及数はゼロになっている。




    91−100位

    マルクーゼ(1898-1979)  アメリカの思想家。『理性と革命』『エロスと文明』。
    ティリッヒ(1886-1965) ドイツ生れの神学者。組織神学、宗教社会主義。宗教的シンボル論。
    マルコム(1911-1990) アメリカの哲学者。『ウィトゲンシュタイン―天才哲学者の思い出』。
    マキャベリ(1469-1527)  イタリアの政治思想家。近代政治学の祖。『君主論』『フィレンツェ史』。
    ヒンティッカ(1929-) フィンランドの哲学者、論理学者。様相概念、特に信念や知識の概念の論理分析。
    ブラッドリー(1846-1924) イギリスの哲学者。新ヘーゲル主義。『現象と実在』。
    テイヤール(1881-1955) 『現象としての人間』、キリスト教的進化論、北京原人の発見
    ハート(1907-1992) イギリスの哲学者、法哲学者。分析哲学による法実証主義。『法の概念』。
    ブレンターノ(1838-1917)  ドイツの哲学者・心理学者。「志向性」概念。『経験的立場からの心理学』。
    シェーラー(1874-1928)  ドイツの哲学者。実質価値倫理学、知識社会学。『宇宙における人間の位置』。



    多くの哲学者はここでも70年代に言及数のピークがある。
    時代に道連れにされたかにマルクーゼは、70年代前半のピークの後、ルカーチのような80年代後半にも持ち直しが見られる。
    ティリッヒは早くも60年代後半にピークを迎えた。
    マキャベリへの言及数は地味ながらも期間通じて上がり続けている。



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